30-�� ページ4
.
希「でもそれ、結末があって。言ってもいい？笑」
樹「いいよ。笑」
希「なぜか下に住んでる画家のおじいさんが具合悪くなってて。実は最後の1枚はね、嵐の中でそのおじいさんが描いた絵だったの」
樹「え！」
希「女の子はそのまま治って…、おじいさんは結局死んじゃうっていう、そういう話。」
樹「どんでん返しじゃん」
希「自己犠牲だよね、すごく素敵だなって思った…」
希はそう言いながら目を伏せて薄く笑った。
横澤『このデート…大人だな…』
Ami『すごく素敵な2人。』
.
希「樹くんは、誰に告白するか決めた？」
樹「俺…？うーん…」
希「迷ってる感じ？笑」
樹「まぁでも、もう決まりつつあるかな…」
希「あー、そうなんだ。」
樹「のんちゃんは？全く謎なんだけど。」
希「私ねえ…樹くんがいいなって思ってるよ」
横澤『言った』
Ami『勇気あるなぁ〜！』
恥ずかしいのか少し笑う樹。
樹「あ〜…そうなんだ…」
希「そうなんだって笑 樹くんは、男子の中で1番話が合うなって思うから」
樹「それは俺も思う」
希「今まで私が付き合ったことある人、読書とかしない人で。」
樹「それは俺も笑」
希「でしょ？古い洋画とかも好きなんだけど、そういうの語り合える人っていいなって思った…かな。」
樹「…うん、ありがとう笑」
希は照れ隠しなのか、目の前のアイスティーをストローでくるりとかきまぜた。
希「この夏…楽しかったな。」
樹「…楽しかった？」
希「すごく。今しか出来ないこと、いっぱい体験できたよね。」
樹「カフェづくりとかね。笑」
希「終わっちゃうの…寂しいなぁ」
樹「ね。終わりたくない…」
希「…でも、終わりは始まりだよね。」
樹「いいこと言うじゃん。笑」
希「でしょ〜」
希は何度か頷きながら、ストローに口をつけてアイスティーを飲んだ。そして手元に置かれた本を撫で、樹と目を合わせて笑った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年10月6日 18時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 北ちゃんを最後まで推し続けます！結末が楽しみです！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 69fcf052d2 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - どんな結末でも楽しみにしています^^ (2020年1月3日 17時) (レス) id: e9e566bdca (このIDを非表示/違反報告)
う - こりゃあオオカミやな (2020年1月3日 16時) (レス) id: 45eaedf54d (このIDを非表示/違反報告)
希 - 前までは慎くんと結ばれてほしいと思ってたけど今回のお話を読んで北人と結ばれてほしいと思いました。 (2020年1月3日 15時) (レス) id: 46a1fab191 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年12月28日 21時
