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A「…」
壱馬「夏恋なのか…そうじゃないのか…ハッキリさせたかった。告白まであと少しやし、時間ないと思って」
A「…そういうことですよ。笑」
壱馬「そういうこと？」
A「壱馬くんにとって夏恋ちゃんはほんと特別なんだって分かりますよ…夏恋ちゃんか、それ以外かって、そうやって考えてるもん」
壱馬「…」
A「…これで私の言いたかったことは終わり、かな…」
壱馬「…うん」
A「壱馬くんの…今の本当の気持ち…教えてくれますか？最後に…終わるために。」
壱馬「…本当の気持ちって？」
A「正直に。私もそれ聞いてから、次に進みたいから」
壱馬は夜空に打ち上がった赤い花火をぼんやりと見つめた。夏恋が脱落した時に見たような、赤だった。
壱馬「…今日…Aと過ごせて楽しかった。かわいいって何回も思ったし…Aが思ってることを聞けて、ほんまによかった。慎とか北人が好きになる気持ちが分かったような気がした。」
A「…うん」
壱馬「…でもやっぱり、Aのことを…妹みたいにしか見れへんかった」
A「……うん。」
壱馬「最初からずっと。途中でも言ったと思うけど…」
A「うん…」
壱馬「俺はたぶん、夏恋に気持ちをつたえると思う。オオカミなのか…オオカミじゃないのか、それを知るために」
A「…それで、いいと思う。」
壱馬「…Aの気持ちは伝わってたよ。ありがと」
A「…うん…」
壱馬はAの頭に手をのせて、ぽんぽんと軽く叩いた。
Aの瞳から、中間告白のときと同じように涙が流れ、夜に咲く花火の光に一筋、かがやいた。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年10月6日 18時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 北ちゃんを最後まで推し続けます！結末が楽しみです！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 69fcf052d2 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - どんな結末でも楽しみにしています^^ (2020年1月3日 17時) (レス) id: e9e566bdca (このIDを非表示/違反報告)
う - こりゃあオオカミやな (2020年1月3日 16時) (レス) id: 45eaedf54d (このIDを非表示/違反報告)
希 - 前までは慎くんと結ばれてほしいと思ってたけど今回のお話を読んで北人と結ばれてほしいと思いました。 (2020年1月3日 15時) (レス) id: 46a1fab191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年12月28日 21時
