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Aの目線は打ち上がる花火を捉えていたが、何かを考え込んでいるようだった。
もう一度息を大きく吸って吐き、口を開いた。
A「壱馬くん…誘ってくれたのは嬉しかったけど、やっぱり…違うと思います。」
壱馬「何が？」
A「壱馬くんは全然夏恋ちゃんのことまだ好きだと思う。」
壱馬「……そう思う？」
A「だって、最初の頃、私ずっと…壱馬くんのこと見てたから。」
壱馬「……」
A「壱馬くんが夏恋ちゃんと話してる時に、どんな表情でどんな風に笑ってたかとか、見てたから…」
壱馬「…」
A「…私といる時と、夏恋ちゃんといる時の壱馬くんは、残念だけど…全然違う…」
壱馬「……」
A「…壱馬くんには、自分の気持ちを大事にして欲しいです。」
壱馬「……」
A「夏恋ちゃんのことすごく真っ直ぐ見てた壱馬くんが…すごく好きでした。たぶん、中間告白のときにとっくに終わってたんです。なのに…私が余計なことして、壱馬くんを混乱させてしまって…ごめんなさい」
壱馬「そんな風に思ってへんよ。笑」
A「…私がそんなふうに独りよがりで壱馬くんのことを励ましたいって思ったせいで…色んな人を傷つけてしまって、それがただ苦しいです。」
壱馬「色んな人？」
A「あの日から、壱馬くんのことまだ好きなのって何回も何回も聞かれて、…正直、答えられなくて。」
壱馬「…うん」
A「自分でも、みんなが言うとおりに壱馬くんのことやっぱりまだ好きなのかなって思ったりもした。考えたりもしました…途中まで…でも、今日こうやってデートして話して、自分の中にいる人は…違うと思いました」
壱馬「…そっか。」
壱馬は特別に驚いた様子や落胆した様子は見せずに、ただ瞳をじっと見つめてうなずいた。
壱馬「…今日 Aを誘ったのは、もちろんさっき言った理由もあるけど…俺も自分の中の気持ちをハッキリさせたかったからやと思う。」
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年10月6日 18時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
あかり - 北ちゃんを最後まで推し続けます！結末が楽しみです！ (2020年1月3日 17時) (レス) id: 69fcf052d2 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - どんな結末でも楽しみにしています^^ (2020年1月3日 17時) (レス) id: e9e566bdca (このIDを非表示/違反報告)
う - こりゃあオオカミやな (2020年1月3日 16時) (レス) id: 45eaedf54d (このIDを非表示/違反報告)
希 - 前までは慎くんと結ばれてほしいと思ってたけど今回のお話を読んで北人と結ばれてほしいと思いました。 (2020年1月3日 15時) (レス) id: 46a1fab191 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年12月28日 21時
