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「…まじだ。」
「マジだよ！俺に感謝しろ馬鹿野郎」
部屋のドアを開けて驚いた様子の彼と、ブツブツ言いながら荷物を片付ける翔平を見て、恥ずかしさがこみあげた。
「はい、じゃあごゆっくり！！夜は長いからね！！せいぜい楽しんで！」
翔平がそう言って、ドアから出てった。
え、ほんとに…2人っきり
彼はちょっと困ったように笑い、「…こっち来ていいよ」奥の小さなテーブルの横にちょこんと置いてあった椅子へ座るよう促した。
「どしたの？」
「…ごめんね…急に」
「いいよ別に。」
「……あの…」
「いいよ、ゆっくりで」
彼はもう、分かっているのかもしれない
いやきっと分かってる。
「E-girlsやめたいって…皆に言ったの」
「そっか」
「…そしたら、同じ気持ちのメンバーがいて…、たくさん話し合って…来年の夏、最後の公演をして、E-girlsをやめるってことになった」
「…来年の夏まではやるの？」
「うん。」
「…そっか。…頑張ったね」
もう涙は出なくて、ただひたすらに穏やかな気持ちだった。嵐が過ぎ去った後の海のように、心は落ち着き、ざわめきはなくなった。
「…樹くんが…言ってくれたこと…全部、ずっと、嬉しかった」
「…俺が？」
「辛い時に…無理しないでとか、泣いていいよ…とか、言ってくれたの、…本当に嬉しかった」
「そんなことで？」
「E-girlsの知名度が上がって…自分も色んな場で1番前とかフロントで踊ることが多くなって…それが心のどこかで、プレッシャーになってた」
「…うん」
「樹くんの言葉にいつも、…支えられて…辛い時もしんどい時も、やめたいって思った時も、樹くんだけがわたしの気持ちを分かってくれてる、って…思った」
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蘭の花(プロフ) - ちょこちっぷさん» 嬉しいお言葉…ありがとうございます。私にとっても大事なこの作品が何か響いていたら幸いです(^^) (2020年3月25日 0時) (
レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこちっぷ(プロフ) - 久々に占ツク開いて初めに読んだ作品がこれでよかったです。占ツクで沢山の作品を読んできて、泣いたのはこれが初めてです。この作品を読めて幸せです。 (2020年3月23日 0時) (レス) id: cf6328cb96 (このIDを非表示/違反報告)
Knnnnn(プロフ) - ガッツリ書いても全然大丈夫です！読みたいです！ (2019年11月3日 13時) (レス) id: 8d750d6dbf (このIDを非表示/違反報告)
cocona(プロフ) - 全然大丈夫です！！読みたいです！！！ (2019年11月3日 4時) (レス) id: 6508ac86aa (このIDを非表示/違反報告)
ひより(プロフ) - 書いて大丈夫です！！逆に書いて欲しいです！！ (2019年11月3日 1時) (レス) id: c8d254b03b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年9月27日 19時
