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A「ずっと、どうして私はこんなに揺れてるんだろう、気持ちが1つに決まらないんだろうって悩んでたの。
でも…その…壱馬くんの今までの優しさ全部に気がついた時に…、思ったんです。」
ひゅう、と風が吹く。
Aの髪の毛や…壱馬が持っている風船を揺らした。
A「…壱馬くんの優しさに気がついた時…、あぁ、私は知らないうちにこんなに助けられていて、そのたびに…自分でも気がつかないまま惹かれていたんだなって」
Aの頬に次々と涙が伝う。
A「…さっきも言ったけど…悩んでいた時間が長かったから、まだ気持ちが追いついていない部分もあるし、何より一度ごめんなさいって言ったのに、今さら都合良いこと言うなって思うかもしれない…。」
きらきらとした陽射しが2人に降りそそぐ。
A「…オオカミがいるっていうこともあって…考えなければいけないこともたくさんあったけど。でも…」
Aは潤んだ瞳のまま、続けた。
A「…もしオオカミだとしても、壱馬くんが最後言ってくれた言葉は私にとってすごく嬉しくて、あの時 ぐちゃぐちゃだった心を救ってくれたのは本当だから。」
薄っすらと微笑む。
A「だから私は、壱馬くんのあの言葉が本当に嬉しかったよって伝えたかったし、何よりも…やっぱり、信じたい気持ちが1番でした。」
大きく、深呼吸した。
A「…オオカミじゃないって信じてます。」
そして、手を伸ばした。
小刻みに震えていて、潤んだ瞳はそのままで、でもしっかりと前を見ていた。
壱馬の風船を持った手が動く。
ゆっくりとゆっくりと、時間をかけてAの伸ばした右手に近づいてゆく…
横澤『はー…、お願い…！』
Ami『やばいやばい動悸が…』
飯豊『どっち…！？』
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ひらひらと風が吹き、白雪が舞った。
きらりと陽に照らされて光る。
そして。
伸ばした手の中に、風船がたどり着いた。
Aはぐっとそれを…
横澤『え、あー！』
Ami『あー…っ！！！』
A「、…え…」
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雪(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！もうずっと一途な壱馬くんに心臓ドキドキしぱっなしでした！蘭の花さんの文章力に尊敬でしかないです！今後も素晴らしい作品を期待してます！！ (2023年4月4日 23時) (
レス) id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きです最高です北人君とRIKU君と壱馬君と翔吾君と樹君と慎君大好きです最高です完結おめでとうです (2020年9月24日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 一気見しました(^^;)脱落からのシンデレラタイムはもう号泣でした( ；；)私の中では健太だったので最後は衝撃でした(TT)なかなか自分の中で消化できず健太が忘れられません(笑)健太を選んだパターンも読みたいなと思いました。 (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - はじめまして。初めてコメントさせていただきます。蘭の花さんの作品大好きです！初めて読んだのが半年間のメランコリーでした。それからオオカミちゃんを読んで、オオカミちゃんの世界観から抜け出せず、数ヶ月経ちやっとオオカミくんを読みました。気付いたら朝で (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 完結おめでとうです最高でした (2020年7月22日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2020年3月20日 18時
