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切な気に眉を寄せて再び正面を見た晴美。
オオカミの着ぐるみが
赤い手紙を差し出した。
晴美はそれを受け取る。
晴美は1人になり、その手紙を開いた。
ふう…と息がもれる。
『晴美ちゃんへ』
手紙はそう始まっていた。
『俺はオオカミでした。
これを引き受けた時、俺はこのオオカミっていう役割を隠して過ごすのなんて、別に簡単だと思ってた。
でも晴美ちゃんと話して、一緒の時間を過ごして、思い出が増えるたびに自分の中で違う感情が芽生え始めて。
晴美ちゃんの顔を見て話すたびに、これで良いのかって何回も自問自答してました。』
晴美はその手紙を読みながら
堪えきれずに涙を瞳から溢れさせた。
『晴美ちゃんは俺にとって太陽みたいな存在でした。
年が離れているのを感じさせないくらい明るくて、元気で、俺はいつも小学生だなんて言ってからかってたけど
ふとしたときに4歳の年の差を垣間見ては歯がゆい想いを抱いていたのも事実です。
猫が好きなのをちゃんと覚えててくれたり。
年の差を気にする俺に、良いとこあるよって臆もせずに言ってくれたり。
自分でも戸惑うくらい晴美ちゃんが好きでした。
でも俺はオオカミだから、この気持ちを果たせません。直接この気持ちを伝えられなかったことを許して下さい。
騙して本当にごめん。
本当に矛盾してるけど、
晴美ちゃんに幸せになって欲しかった。
樹』
晴美はその手紙を額に押し付けて
しばらく我慢せずに声を出して泣いていた。
横澤『…晴美ちゃん…(涙)』
Ami『樹…うそでしょ…もう…』
飯豊『きっと樹くんも辛かったんですよね』
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ーー…告白を終えて
晴美「手紙を読んで…樹くんもきっと、辛いこと抱えて頑張っていたんだなって。
責められません。全力で責めたいけど…笑」
涙をはらりと瞳から溢しながら、晴美は続ける。
晴美「さっきは本当に呆然として頭の中がからっぽになってしまったけど…なんだか時が経つにつれて、思い出とかも蘇ってきて。
一緒に過ごしたこととか、デート行った時もだし、アトリエで何気なく話してる瞬間とか。全部楽しかったなって。
久しぶりにこんな泣きましたね…。
あ〜…苦しい。でも、最高の冬をありがとうって感じです。」
晴美は泣き笑いで頷いた。
横澤『もう誰の告白を見ても泣ける…(泣)』
松田『樹も苦しかったのかな。切ないですね…』
Ami『こんなに惹かれ合ってたのに。』
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雪(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！もうずっと一途な壱馬くんに心臓ドキドキしぱっなしでした！蘭の花さんの文章力に尊敬でしかないです！今後も素晴らしい作品を期待してます！！ (2023年4月4日 23時) (
レス) id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きです最高です北人君とRIKU君と壱馬君と翔吾君と樹君と慎君大好きです最高です完結おめでとうです (2020年9月24日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 一気見しました(^^;)脱落からのシンデレラタイムはもう号泣でした( ；；)私の中では健太だったので最後は衝撃でした(TT)なかなか自分の中で消化できず健太が忘れられません(笑)健太を選んだパターンも読みたいなと思いました。 (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - はじめまして。初めてコメントさせていただきます。蘭の花さんの作品大好きです！初めて読んだのが半年間のメランコリーでした。それからオオカミちゃんを読んで、オオカミちゃんの世界観から抜け出せず、数ヶ月経ちやっとオオカミくんを読みました。気付いたら朝で (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 完結おめでとうです最高でした (2020年7月22日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2020年3月20日 18時
