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乃々華「翔平くんの気持ちは分かってるから、でも…伝えさせて欲しかった。
オオカミじゃ…ありませんように…。…お願いします。」
乃々華は震えている声でそう告げ、
手を伸ばした。
ひゅう…と風が吹き抜け、乃々華の頬をなでて髪の毛をさらっていく。
ゆらゆらと睫毛に引っかかった涙が、頼りなく揺れていた。
翔平が動かないまま、しばらく時間が経って…
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横澤『…え…？』
Ami『え？』
松田『あー…』
翔平は風船を持った手を伸ばすことはなく、
両手で着ぐるみの頭をパカン、と外した。
乃々華は一瞬下を向いて瞳を閉じたあと、すぐに手を引っ込める。
翔平「…来てくれてありがとう」
乃々華「…うん」
翔平「まず最初に、俺はオオカミじゃない」
乃々華「…うん…」
翔平「告白、まじで嬉しかった。ありがとう」
乃々華「…聞いてくれて…ありがとう…」
翔平「たくさん振り回してごめん。」
乃々華「どうして？振り回されたなんて思ってないよ…楽しかったよ…」
翔平は目を伏せて頷いた。
翔平「…でもごめん。好きな人がいるから…気持ちには応えられない。まじでごめん」
翔平は乃々華に頭を下げる。
乃々華は涙を流しながら、
それでも泣き笑いの表情になった。
乃々華「ハッキリ言ってくれてありがとう。…すっきりした…」
翔平「…ごめんな。」
乃々華「今言った…私の気持ち全部本当だから。出会ってくれてありがとう」
乃々華の言葉に静かに頷いた後、「…じゃあ」と言って翔平は乃々華に背を向ける。
乃々華はその小さくなる後ろ姿と、翔平が手に持った赤い風船をぼんやりと見つめていたが
不意に両手で顔を覆って堰切ったように溢れた涙をおさえた。
横澤『切なすぎるんだけど…』
Ami『乃々華ちゃんも翔平も…こんな一途な2人がただ幸せになって欲しかった。』
松田『…ほんとだね』
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雪(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！もうずっと一途な壱馬くんに心臓ドキドキしぱっなしでした！蘭の花さんの文章力に尊敬でしかないです！今後も素晴らしい作品を期待してます！！ (2023年4月4日 23時) (
レス) id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きです最高です北人君とRIKU君と壱馬君と翔吾君と樹君と慎君大好きです最高です完結おめでとうです (2020年9月24日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 一気見しました(^^;)脱落からのシンデレラタイムはもう号泣でした( ；；)私の中では健太だったので最後は衝撃でした(TT)なかなか自分の中で消化できず健太が忘れられません(笑)健太を選んだパターンも読みたいなと思いました。 (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - はじめまして。初めてコメントさせていただきます。蘭の花さんの作品大好きです！初めて読んだのが半年間のメランコリーでした。それからオオカミちゃんを読んで、オオカミちゃんの世界観から抜け出せず、数ヶ月経ちやっとオオカミくんを読みました。気付いたら朝で (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 完結おめでとうです最高でした (2020年7月22日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2020年3月20日 18時
