【番外編1】42-�� ページ32
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A「なんで？」
翔平「もう全部放棄したくなるくらい辛いなら、仕方ないじゃん」
Aは視線をふっと彷徨わせる。
翔平「Aは分かりやすいからさぁ…辛いのもしんどいのも全部バカ正直に顔に出てるし」
A「…バカ正直……ふーん。笑」
翔平「最後まで聞けよ。笑」
A「ごめんってば。笑」
翔平は照れくさいのか、真っ直ぐ見つめてくるAと視線を合わせないまま早口で続けた。
翔平「…Aが辛いとかしんどいとか、そういう顔してるのが1番、うん、見たくないし」
A「…ねえ泣いちゃうよ。そんなこと言われたら」
翔平「涙浮かんでねぇじゃん笑」
A「…じーんってきた」
翔平は優しく笑った。
翔平「…多分、壱馬さんも健太さんも俺と同じ気持ちだって。…しんどいところは見たくない」
A「…ううん。…、きっとそんなことないと思う…笑」
翔平「絶対そうだって。Aをしんどくさせてんのは俺らだから」
Aはただ真っ直ぐに翔平を見つめた。
相変わらず翔平はAの目を見れずにいる。
穏やかな風が、2人の間を吹き抜けていって…
A「…残念だけど…そんなこと誰も言ってくれなかったよ。笑」
Aは掠れた声で不意にそう呟いた。
翔平は視線を上げてようやくAの瞳を見た。
翔平「…何が？」
A「…そんなこと。…翔平だけだよ？言ってくれたの」
Aが震えた声で早口でそう言うので、
翔平は「え？は？」と聞き返した。Aは答えない。
翔平「え、おい、A？どした…？」
翔平が慌てて肩を掴んだ時には、Aの頬に大粒の涙が伝っていた。
A「……っ」
翔平「ちょ、待って待って、まじでごめん！」
A「なんで翔平が謝るの？」
翔平「…泣かせてごめんって」
A「…なんか、溢れてきた。笑 涙が勝手に」
Aは泣き笑いの表情になって、翔平は困惑したようにAをただ見つめている。
それから、「…お前さぁ…」と翔平はため息をついた。
翔平「俺の気持ち忘れてない？」
A「…え」
翔平「すげぇしんどい思いしてるAに今こういうこと言うのはあれだけど」
A「…うん」
翔平「多分、ちゃんと言えるの最後だから、最後くらい許して聞いてくれよ」
A「…うん、聞く」
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雪(プロフ) - 完結本当におめでとうございます！もうずっと一途な壱馬くんに心臓ドキドキしぱっなしでした！蘭の花さんの文章力に尊敬でしかないです！今後も素晴らしい作品を期待してます！！ (2023年4月4日 23時) (
レス) id: a43bdecb77 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きです最高です北人君とRIKU君と壱馬君と翔吾君と樹君と慎君大好きです最高です完結おめでとうです (2020年9月24日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 一気見しました(^^;)脱落からのシンデレラタイムはもう号泣でした( ；；)私の中では健太だったので最後は衝撃でした(TT)なかなか自分の中で消化できず健太が忘れられません(笑)健太を選んだパターンも読みたいなと思いました。 (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - はじめまして。初めてコメントさせていただきます。蘭の花さんの作品大好きです！初めて読んだのが半年間のメランコリーでした。それからオオカミちゃんを読んで、オオカミちゃんの世界観から抜け出せず、数ヶ月経ちやっとオオカミくんを読みました。気付いたら朝で (2020年9月5日 21時) (レス) id: 0498cf0682 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 完結おめでとうです最高でした (2020年7月22日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2020年3月20日 18時
