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【健太×壱馬】
2人はベンチに座った。
健太は気まずそうにしながらも、平静を装って壱馬に話しかける。
健太「…何？」
壱馬「…分かりますよね？笑」
健太「…あー…もう怖いわ、壱馬」
壱馬「すいません。笑」
健太は遠くを見つめた。
健太「…たぶんAは…俺らがこうやってバチバチしてんのが嫌なんだと思うよ」
壱馬「…Aと何かあったんですか？」
健太「…なんで？」
壱馬「今日話してるの見てないし。」
健太「…さぁ。Aから聞きなよ」
壱馬「…なんでそうやってはぐらかすんですか」
健太「…自分から目をそらすため、かな。」
壱馬は訝しげに健太の顔を見た。
壱馬「…自分から？」
健太「…Aのこと振り回してるつもりだったのに、ほんとに振り回されてんのは俺の方だった」
壱馬「…」
健太「ださいなって思った。しかもAに言われて気づくとか…」
壱馬「…健太さん。Aは勝負してるのとか嫌って言ってたけど…、でもやっぱり正々堂々したいんです」
健太はふぅ、と息をもらす。
健太「…そういうの、壱馬のいいとこだよね」
壱馬「…何があったのかは分からないけど…健太さんAのことこのまま諦めるんですか？」
健太「…あー…」
壱馬「勝負とかじゃなくて。最後くらいお互いの真剣な気持ちを伝えて、それで終わりたいんです」
健太「…それが正々堂々ってこと？」
壱馬「そう…です」
健太「……」
健太は壱馬の顔を見つめた。
健太「…勝負とかじゃないって言われたけど…俺まじで、完敗だわ。笑」
壱馬「…はい？」
健太「そんなこと言われる時点で終わってる。笑 はぁ…こんなダサい俺のこと、Aは選ばないよ」
壱馬「…自分でダサいって思うなら、それを覆すくらい最後は真剣に行ってください」
健太「…」
壱馬「…俺はずっと健さんが羨ましかった」
健太「……うん」
壱馬「ほんとだったら、健太さんとAが上手く行かなかったらチャンスって思うべきなのかもしれないけど」
健太「…うん」
壱馬「ずっと羨ましかったからこそ、最後もちゃんとしたいんです」
健太「……」
壱馬「お願いします」
健太は項垂れて、はぁ…と大きく長いため息をついた。
健太「…分かった。分かったよ」
壱馬「本当ですか？」
健太「…うん」
壱馬「じゃあ俺先に行きますよ？」
健太「分かった。」
壱馬「じゃあ。」
健太は壱馬の後ろ姿を視線で追い、再び目を伏せた。
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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年7月22日 16時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
maho(プロフ) - 壱馬は純粋に主人公を本気で好きなんだろうけど、オオカミってパターンなんだと予想します。白雪のさなり、えいとみたいな、本気で好きになってしまった感じ。読めば読むほど壱馬がオオカミにしか見えないです報われてほしいんですけどね泣 (2020年3月21日 0時) (レス) id: da79567676 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 壱馬くんに報われて欲しいと思うけど、一番疑われずにいた壱馬くんがオオカミだったりして… (2020年3月20日 16時) (レス) id: 54d18da07d (このIDを非表示/違反報告)
りんな(プロフ) - 行動的に晴美ちゃんが無理なら主人公って言う風になった健太が怪しいけど、でもオオカミ？って聞かれた時違うってはっきり言わず信じてまでとしか言えてない壱馬がオオカミなのかなって…壱馬の一途な気持ちが報われて結ばれてほしいけど… (2020年3月20日 11時) (レス) id: ee9f08be42 (このIDを非表示/違反報告)
もえもえ(プロフ) - オオカミは陸と樹かなあ。途中まで健太と結ばれて欲しいと思ってたけど、主人公が行くのは壱馬 (2020年3月20日 10時) (レス) id: 9e80e7d8a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2020年3月13日 19時
