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「福岡初日！！」
「盛り上がってますかぁ！？！」
ボーカルがそう観客に振ると、想像以上の歓声に会場が包まれた。
ほっとした表情を見せるメンバーもいる。
「いや〜本当にね初日ということで」
「福岡の皆さん盛り上がりすごいですよ」
「ほんとに！」
「去年は来れなかったのでね、今回こうして来ることが出来て本当に嬉しいですね」
リハ通りに、本番は進んでゆく。
メインステージから見る景色が6年前とは大きく違っているような気がして、わたしはうつむいた。
汗が背中にたれた。タオルで、汗をぬぐった。
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「ここでパフォーマーの声を聞いてみましょう〜」
段取りどおり。
エリアごとにメンバーを変えてMCをすることになっていて、わたしはここ福岡だった。
萩花さん、晴美さん、MIYUUさん、とつづき、最後にマイクが回ってくる。
「こんばんは。FlowerのAです」
自己紹介しただけで、歓声が上がって。
「Aちゃーん！」「こっち見て！！」「かわいい〜！！」「頑張れ！」「Aーーっ！！」背中に尋常じゃないくらい汗が伝った。
言うことは、決めていた、はずなのに。
マイクを持って、ふと客席をぐるりと見回したら、一瞬言葉に詰まった。
6年前と変わったのは、自分なのか
「…このマリンメッセ福岡は、自分にとって特別な場所です」
言うはずだった言葉なんて完全に忘れた。
胸の1番奥から、閉じ込めて鍵をかけた言葉や感情が、溢れてきてしまう。
「6年前、EXILEさんのライブのサポートダンサーとしてこのマリンメッセ福岡に来ました。」
ステージの反対側に居た希が、はっとこちらを見ていた。
アリーナにいる人みんなが、自分のことを見ている。
「小学生だったわたしは、ただ踊るだけで楽しくてたまらなくて、毎日が幸せでした。」
「でもある日、一緒にいた女の子に…Aは才能があって羨ましいと言われました」
「才能ってなんだろう。努力していたつもりだったけど、違ったのかなとか色々考えて。当時はすごくショックでした。」
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「でも、ある人の言葉に、救われて。」
『頑張りすぎるの、よくない癖だと思う…』『頑張ってるの…伝わってるよ』『自信持って、一緒に頑張ろう』『無理してない？』
「Aは頑張ってるよって、たった一言だったけど、それにすごく救われて。夢を叶えたいって気持ちが強くなりました。」
言葉を切って涙をこらえた。
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蘭の花(プロフ) - Lさん» 気づくのが遅くなりました汗 本当の小説のようなんて本当に嬉しいです。今後もまだまだ続くので、ゆっくり読んで下さいね(^^) (2020年5月8日 18時) (
レス) id: edbf778f76 (このIDを非表示/違反報告)
L - 今まで読んでいた夢小説の中で1番文章がしっかりしていて、言葉選びもほんとの小説のようですごく感情移入して読めました。この先どうなるのか気になってしまい、一気に読んでしまいました。続きも楽しみに読ませていただきます！ (2020年4月29日 20時) (レス) id: 3835f70abc (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - h_r_k_yさん» ありがとうございます(^^) (2019年9月23日 14時) (レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
h_r_k_y(プロフ) - 一気に読んでしまいました^ ^更新楽しみです！ (2019年9月23日 13時) (レス) id: 4d2b3f43a7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭の花(プロフ) - ひかるさん» ありがとうございます(^^) (2019年9月14日 20時) (レス) id: 517b3b5b29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭の花
| 作成日時：2019年8月23日 21時
