八匹目 ページ9
幸いな事にアデリーさんに怪我はなかったから良かったものの、女性相手にあんな真似するなんて酷い。
だからと言って私も似た事してるから一緒だけど。
A「はぁ、またやらかしちゃったな」
A「ちょっとムカついたからってすぐ撃つのは」
A「普通の女子なら全然可愛げないですよね」
アデリー「そんな事ないわ。あれくらいの判断が」
アデリー「出来るAは『裏』として優秀よ」
A「そう、でしょうか…」
オルカの事務所を出てアデリーさんと一緒についでに仕事を終えた帰り道。
連れて来られた時は殺されると思ったし、気も張っていたからすごく疲れたなぁ。
こういう時は甘い物欲しくなるんだよね。
いつも行くカフェに行こうかな。
A「あの、アデリーさん」
アデリー「なぁに？」
A「ちょっと考え事したいので寄り道しても」
A「いいですか？遅くならないようにするので」
アデリー「いいわよ。いつものカフェでしょ？」
アデリー「あ、コーヒー豆が切れたから買って来て」
アデリー「はいこれ、お釣りは要らないから」
アデリー「ケーキでも食べて元気出しなさいね」
A「わ、ありがとうございます！」
やったー！！お小遣いもらっちゃった！
気になってた期間限定のケーキ食べられる〜！！
A「こんばんは！」
まふまふ「いらっしゃい、Aちゃん」
このお兄さんはまふまふさんといっていつも仲良くしてくれる店員さん。
今日も笑顔が天使みたいで眩しいですね！！←
A「ココアと期間限定の新作ケーキください」
A「あと、いつものコーヒー豆もお願いします」
まふまふ「かしこまりました。ちょっと待っててね」
私は昔から子供舌なのでコーヒーは苦手。
飲めない訳じゃないけど、出された時しか飲まない。
まふまふ「はい。Aちゃん、お連れ様です」
A「えへへ、ありがとうございます」
まふまふ「こんな時間に来るなんて珍しいね」
まふまふ「何かあったの？顔色も悪そうだし」
まふまふ「僕でよかったらお話聞くよ？」
A「…実はですね…」
今日あった事をまふまふさんに話した。
すごく真剣に聞いてくれたから嬉しかった。
まふまふ「Aちゃんは充分可愛いから」
まふまふ「不安に思う事はないよ。僕が保証する」
A「…ありがとうございます。って、あ！！」
まふまふ「ど、どうかしたの？」
A「ハンカチが、ない」
私の大切な宝物なのに。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年8月3日 10時) (
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作者名：やすちん | 作成日時：2021年2月8日 19時
