三十匹目 ページ31
うらたさんとお付き合いして2ヶ月経った。
この前彼と行ったデートで見つけたずっと欲しかったアクセサリーをプレゼントされた。
私の事をよく見てくれたんだと思うと嬉しいな。
もらったその日から今も肌身離さず身に付けている。
A「え、今日も帰って来れないんですか？」
luz「そうみたいやね。うらたん何してるんやろな」
A「きっと『裏』のお仕事で忙しいんですよ」
A「用意したご飯は食べてるみたいですし」
luz「うらたんから連絡来てないの？寂しくない？」
A「邪魔したら悪いですし、平気ですよ」
あまり束縛したくなくて連絡はしなかった。
本当は寂しいけど、会えなくても辛抱しなきゃ。
オルカのリーダーとして頑張ってるのは知ってるから帰って来たらおかえりなさいって言いたいな。
そらる「健気なんだね。うらたくんが羨ましいよ」
まふまふ「そうですよね！Aちゃんは本当に」
まふまふ「良い彼女だよ。帰ったら我儘言えば？」
A「あはは、考えておきますね」
オルカの事務所を出て、うらたさんの部屋に行く。
本人からは好きに出入りしていいって言われていて、合鍵をもらってるから部屋に入れる。
A「はぁ、また来ちゃった。あ、うらたさんの」
A「ジャケットが置いてある。少しだけ借りて」
A「いいよね？まだ帰ってこないはずだし」
うらたさんのジャケットを皺にならないようにそっと抱きしめる。
こんなの本人に見られたら変態って言われそう←
あれ、ジャケットから何か落ちてきた。
A「何だろ、写真？テープで直されて…え？」
A「嘘、でしょ？何でコウテイさんの写真を」
A「うらたさんが持ってるの…？」
テープで補修された写真には血文字で[MISS YOU]と書かれていた。
うらたさんが似てるって言ってたアイツってコウテイさんの事だったんだ。
A「…知らなきゃよかった。写真、直しとこう」
A「相手がコウテイさんじゃ、勝ち目ないよ…」
A「身体が目的じゃないって嘘だったの？」
A「好きって言葉も愛してるって言葉も嘘？」
A「もう訳わかんないよ…！！」
私だけだったんだ、うらたさんが好きな事。
コウテイさんの代わりに私を傍に置いていたの？
うらたさんに会いたいけど、今は会いたくない。
コウテイさんの事を聞くのが怖い。
全部、嘘だって思いたいのは私の勝手な妄想だ。
A「こんな想い、したくなかった…！！」
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年8月3日 10時) (
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作者名：やすちん | 作成日時：2021年2月8日 19時
