Roll the dice : 8 ページ9
うらたに可愛いと言われて顔が一気に熱くなって視線を逸らす。
決して忘れてた訳じゃない。
約束をしたあの日からずっと待ってた。
あの日から両親の喧嘩や他にも色々と辛い事が増えていって、無意識に記憶の奥底に沈んでいた。
その相手が"うらた"だった。
やっと会えたのに、私が気づけなかった。
A「ごめんなさい、私...」
うらた「いいよ。思い出してくれたしな」
うらた「お前には事情があるから仕方がない」
うらた「忘れられてなくてよかった(ﾆｺｯ」
普段は口悪いクセに、こういう時は優しい。
しかも、うらたは滅多に笑わないから、不意に来られるとすごく困る。
ああもう、調子狂うなぁ！！
A「も、もう着替えるから。廊下で待ってて」
うらた「ふーん、手伝ってやろうか？」
A「いい！！早く出てよ、変態！！」
うらた「はいはい。早くしろよ、朝飯が冷める」
ニヤニヤしながら、うらたは部屋を出た。
何かムカつくからそのうち仕返ししてやんよ！
A「お待たせ。って、何！？」
うらた「ッ！お嬢様、こちらへ」
自室を出て、急にうらたに腕を引かれて部屋に戻されしまった。
一体どういう事？
A「ちょ、何なの？」
うらた「今そこの廊下にお前の父親がいた」
うらた「朝から怒鳴り声なんか聞きたくないだろ？」
A「う、うん。よく気づけたね」
うらた「ごめん、急に引っ張って。腕痛かったか？」
A「大丈夫。これくらい平気だよ」
咄嗟に部屋に戻った瞬間、うらたは父を睨んでいた。
ほんの一瞬だったから見間違いかもしれないけど。
うらた「そうか。まだいるかもしれねぇから」
うらた「ここで待ってようぜ。あの父親がもしも」
うらた「この部屋にノックしたら俺が出るから」
A「...ありがとう。助かるよ」
お願い、部屋に来ないで。
今すぐどこかに行って...！！
震える手で彼の服の裾をギュッと掴む。
うらた「...怖いならそのまま掴んでろ」
うらた「落ち着くまで離さなくていいから」
A「うん。そうする」
うらた「チッせっかく早起きして朝飯作ったのに」
A「今日はうらたが用意してくれたの？」
うらた「た、たまたまだからな！？」
うらた「目覚めが悪かったからついでに作っただけ」
うらた「ちゃんと残さず食えよ？いいな？」
A「もちろん！うらたのご飯は美味しいもん！」
うらた「あっそ。もう怖くなくなったか？」
不思議な事に震えが止まっていた。
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ちか_chika(プロフ) - やすちんさん» ですよね！！！！ (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - ちか_chikaさん» うらたさんはイケメンですもんね(確信) (2020年8月24日 15時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか_chika(プロフ) - うらたん…イケメンかよ！！！←いや、イケメンだよ！！！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - まーかーさん» セトリに沿ったお話なので楽しんで頂けると幸いです。わ！以前のも読んで下さったんですね！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーかー(プロフ) - すごく続きが気になる...！やすちんさんの他の作品も読ませて頂いたのですが、どれも面白かったです！更新楽しみにしてます(･´ω`･) (2020年8月20日 20時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年8月9日 0時
