Roll the dice : 42 ページ43
あ〜あ、うらたに好きって言いそびれちゃった。
戦地に行くまでに時間はあったのに、勇気が出なくて言えなかった。
私はもう、死んじゃったのかな？
A「ここはどこかしら...真っ暗で何も見えない」
A「でもまぁ、帰る家もないから良いかもね」
A「今頃どうしてるかな...？」
バカだなぁ、考えたって仕方ないのに。
でも、こんな私でも誰かの為に何かが出来たなら、それはそれで本望だ。
A「これで良かったんだよね...？」
A「...今すぐ会いたいよ、うらた...！！」
出口の無い暗闇の中で一人で彷徨っていても、彼の事が忘れられない。
本当はあんな別れ方したくなかった。
もしも坂田の剣が私を貫く事がなかったら、うらたにちゃんと想いを伝えられたのかな？
これじゃあ、センラの時と同じだもの。
悲しくて、心が痛くて堪らない。
ねぇ、神様、私は幸せになっちゃいけないの？
うらた「なぁ、...になったら...の？」
うらた「早く...の...に...たい」
うらた「...だよ、A。世界で...てる」
これは、うらたの声...？
暗闇の中で大好きな声が響いてる。
彼の声が聞こえた方へ進むと眩しい光が私を包んだ。
A「んっ...あれ、ここは...？」
うらた「A！心配したんだぞ、このバカっ」
目が覚めると、私はどうやら眠っていたみたい。
うらたは今にも泣きそうな顔をしてる。
私は握られてない手を伸ばし、彼の頭を撫でる。
A「ごめんね。たくさん辛い思いをさせたよね」
A「もう泣かないで？私はここにいるよ」
うらた「俺の方こそ、ごめん。守ってやれなくて...」
うらた「あの時は痛かったよな？怖かったよな？」
うらた「肝心な時に俺はいつも...ッ！？」
彼が自身を責めるのを見たくなくて、無理に起き上がってそっと抱きしめた。
誰にだって出来ない事の一つや二つはある。
もちろん、私だってそうなんだもの。
A「やめて、そんな言葉は聞きたくないわ」
A「言ったでしょ、貴方は私の自慢の執事よ」
A「こうして傍にいてくれるだけで嬉しいの」
A「だから、そうやって自分を責めないで」
私の腕の中で泣き始めたうらたの背中を優しく擦る。
うらた「...もう二度とこんな真似すんじゃねぇぞ？」
A「ええ」
うらた「俺、心配で三日も寝てないんだからな？」
A「え！？ちょ、早く言いなさいよ！」
うらたを強引にベッドの中で寝かせた。
早く休んでほしい。
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ちか_chika(プロフ) - やすちんさん» ですよね！！！！ (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - ちか_chikaさん» うらたさんはイケメンですもんね(確信) (2020年8月24日 15時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか_chika(プロフ) - うらたん…イケメンかよ！！！←いや、イケメンだよ！！！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - まーかーさん» セトリに沿ったお話なので楽しんで頂けると幸いです。わ！以前のも読んで下さったんですね！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーかー(プロフ) - すごく続きが気になる...！やすちんさんの他の作品も読ませて頂いたのですが、どれも面白かったです！更新楽しみにしてます(･´ω`･) (2020年8月20日 20時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年8月9日 0時
