Roll the dice : 41 ページ42
sideうらた
俺はAを抱えたまま、屋敷には戻らずにセンラに連絡をした。
瀕死状態の彼女をあんな場所に連れ帰れば彼女の両親が何をするか分からない。
それをセンラに説明するとすぐ了承してくれた。
センラ「俺が以前に住んでた屋敷があるから」
センラ「そこでAを匿う。安心してええで」
うらた「ありがとう、助かるよ」
センラ「俺はAの為やったら何でもするから」
センラ「気にせんといて。それにしてもそこ二人」
志麻と坂田「え、あ、はい」←
センラ「何でこうなったかちゃんと説明してな？」
志麻と坂田「ヒィッ！」
センラに事情聴取をされた志麻と坂田はおよそ三時間くらい説教されてた。
彼の屋敷に着いてから志麻の元主治医だという隣国の優秀な医師の少年がAの手当てをしてくれた。
少年「深手ですが、傷痕は残らないようにしてます」
少年「その代わり、目覚めるのに時間がかかります」
少年「もし、目覚めても一週間は安静にして下さい」
志麻「分かった。忙しいのに呼んでしもてすまんな」
少年「いえ、オレに出来る事ならまた呼んで下さい」
俺達に一礼をして少年は屋敷を出た。
それから約三日ほど経ったが、Aは目覚める様子がなくて、俺は気が気じゃない。
坂田「うらさん、ちゃんと寝てへんと倒れてまうで」
うらた「...心配してくれるのはありがたいけど」
うらた「もう少しだけAの様子を見たいから」
坂田「そっか。ほどほどにしといてや」
俺はこの三日間ずっと寝てなくて、片時も彼女から離れられなかった。
俺があの時、目を瞑ってなかったら、彼女はこんな目に合ってなかったかもしれない。
俺がAの傍にいて守ってあげたいのに、それが出来なくて後悔してた。
一命は取り留めたものの、彼女は眠ったまま。
早く目を覚ましてほしい、いつもの笑顔が見たいと暗闇の中で強くそう願った。
うらた「なぁ、いつになったら起きてくれんの？」
うらた「早く笑顔のお前に今すぐ会いたい」
うらた「好きだよ、A。世界で一番愛してる」
俺の声が今は届かなくてもいい。
彼女が目覚めてくれるまで、何度も言い続ける。
誰よりも愛しくて、ずっと隣にいたい人。
彼女の左手を俺の両手で包み、まるで祈るように強く握り締めた。
A「んっ...」
うらた「っ！？」
彼女の手がほんの少しだけ、動いた気がする。
神様、今度こそ彼女を幸せにして下さい。
もう二度と俺が彼女を傷つけさせない。
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ちか_chika(プロフ) - やすちんさん» ですよね！！！！ (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - ちか_chikaさん» うらたさんはイケメンですもんね(確信) (2020年8月24日 15時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか_chika(プロフ) - うらたん…イケメンかよ！！！←いや、イケメンだよ！！！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - まーかーさん» セトリに沿ったお話なので楽しんで頂けると幸いです。わ！以前のも読んで下さったんですね！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーかー(プロフ) - すごく続きが気になる...！やすちんさんの他の作品も読ませて頂いたのですが、どれも面白かったです！更新楽しみにしてます(･´ω`･) (2020年8月20日 20時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年8月9日 0時
