Roll the dice : 39 ページ40
第五騎士団の仮拠点に着いたけど、そこには坂田の姿がなかった。
どうやら、一足遅かったみたい。
久しぶりに走ったから息が荒くなる。
A「ゔ、ゴッホ、ゴホッゴホゴホッ...！」
A「...っ！？あれは...紫の旗と赤の旗...？」
いけない、始まってしまった。
息を吸う度に呼吸するのが辛いけど、こうなったら私が最後まで責任を負わなきゃ。
志麻もあんな手紙を読んでどう思ったかな？
坂田は手紙に気持ちを込めたのにその想いが届かなかった時はどう思ったかな？
私が思ってる以上に傷ついたのは確かだろう。
A「ごめんなさい、決して二人は悪くないから」
A「お願い、取り戻させて、貴方達の絆を...！」
A「だから、これ以上は争わないで...！」
うらたも誤解を解くために必死になってくれてる。
私がここで泣いてる暇なんてない。
大丈夫、走ればきっとまだ間に合うはず。
A「行かなきゃ、志麻と坂田の所へ」
A「たとえ、命を落とす事になっても...！」
第五騎士団を後にし、元の場所へ引き返す。
周囲を見渡せば、志麻の第一騎士団が圧されてる...？
坂田の率いる第五騎士団は勢いが落ちてない。
あと少しの所で先にうらたが二人の元へ辿り着いた。
A「さすが、私の執事ね。間に合って良かった」
A「仲直り出来たからもう大丈夫だよね」
あれ、何で坂田が志麻に向かって剣を構えてるの？
勝者はスロープ家だけど、アイランド家は敗者だから志麻が犠牲になっちゃうの？
そんなの嫌、止めなきゃ！
立ってるだけでも限界の足が自然に動いた。
そして、志麻に向けられるはずの剣が私を貫いた。
志麻「え？」
坂田「...え...A？」
A「やめて...志麻を殺さないで...！」
A「お願い、だから...」
もう二度と彼らを傷つけさせたりはしない。
傷つくのも辛いのも苦しいのも私一人で充分だ。
坂田「俺が、Aを...！？」
志麻「落ち着け、坂田！まだAは生きとる！」
私が飛び出すなんて思わなかっただろうから、坂田がすごく動揺してる。
倒れかけた私をうらたが受け止めた。
うらた「何してんだよ、このバカ！」
A「ごめん、なさい。でも、志麻と坂田が」
A「生きてれば、この国は、終わらないから」
うらた「分かったからもう喋んな」
A「うらたに、言いたい事が、あるの」
うらた「...何だよ？」
A「私、ずっと、前から、貴方の事が...」
好きだよ。
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ちか_chika(プロフ) - やすちんさん» ですよね！！！！ (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - ちか_chikaさん» うらたさんはイケメンですもんね(確信) (2020年8月24日 15時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか_chika(プロフ) - うらたん…イケメンかよ！！！←いや、イケメンだよ！！！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - まーかーさん» セトリに沿ったお話なので楽しんで頂けると幸いです。わ！以前のも読んで下さったんですね！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーかー(プロフ) - すごく続きが気になる...！やすちんさんの他の作品も読ませて頂いたのですが、どれも面白かったです！更新楽しみにしてます(･´ω`･) (2020年8月20日 20時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年8月9日 0時
