Roll the dice : 23 ページ24
最近うらたは大人しいというか、レッスンでも厳しく指導する事が少なくなった。
何か、ボーッとしてて様子がおかしい。
A「ねぇ、うらた。どうかしたの？」
うらた「...ん、何が？」
A「いつもと態度が違うから気になったのよ」
うらた「...Aにはあまり言いたくないけど...」
辛そうな顔をしたうらたを見て心がとても痛くなる。
国王の主催パーティーが終わった二ヶ月後からずっとこんな調子だ。
やめて、そんな
うらた「お前の婚約者が、決まった」
A「え、こ、婚約者！？何それ聞いてない！！」
うらた「...当日まで明かすなって言われたけど」
うらた「相手はアイランド家の志麻って奴らしい」
A「ちょ、この国の第一騎士団長じゃない！？」
パーティーの時に護衛としていたのを見た事がある。
容姿端麗で女性に人気がある人が私の婚約者！？
いやいや、私結婚する気ゼロなんですけどね←
うらた「なんだ、知ってたのか」
A「有名人だもの。様子が最近おかしいのは」
A「もしかして、それが原因？」
うらた「チッ悪いかよ。だって結婚したらもう...！」
A「私は結婚しないわ。"あの親"の言いなりに」
A「なるつもりはないの。それにまだ私は」
A「うらたに教えてほしい事たくさんあるから」
うらた「ッ！お前なぁ、そういうとこだぞ...！」
A「わっ！？」
ちょっと乱暴だけど、うらたが抱きしめてきた。
彼にこうされてる時はすごく落ち着く。
うらた「その言葉、信じてもいいんだな？」
A「うん。私はどこにも行かないよ」
A「絶対にうらたから離れないから安心して」
うらた「そっか。心配させて悪かった、ありがと」
A「ううん。元気になってくれたらそれでいい」
うらたの笑顔を久しぶりに見れた。
いつも私の為に頑張ってくれて、両親から私を遠ざけてくれて、ずっと隣にいてくれる人。
彼を執事として扱った事は一度もなくて、それ以上に私の中では大切な存在だ。
A「それに、うらたがどこかに行きたいなら」
A「私は止めない。だってうらたの時間を」
A「無駄にしてほしくないから。その時は...」
言っていいよ、なんて言葉が言えなかった。
うらた「バカ言うな。俺はA以外に仕える気は」
うらた「全くねぇ。頼むからそんな事言うなよ」
抱きしめる力が強くなり、私はしばらく涙が溢れて止まらなかった。
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ちか_chika(プロフ) - やすちんさん» ですよね！！！！ (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - ちか_chikaさん» うらたさんはイケメンですもんね(確信) (2020年8月24日 15時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか_chika(プロフ) - うらたん…イケメンかよ！！！←いや、イケメンだよ！！！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - まーかーさん» セトリに沿ったお話なので楽しんで頂けると幸いです。わ！以前のも読んで下さったんですね！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーかー(プロフ) - すごく続きが気になる...！やすちんさんの他の作品も読ませて頂いたのですが、どれも面白かったです！更新楽しみにしてます(･´ω`･) (2020年8月20日 20時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年8月9日 0時
