Roll the dice : 22 ページ23
side志麻
いや、待てよ？
確かクルー伯爵家は他の貴族によく思われてないって噂を聞いた事がある。
俺は普段騎士団にいるから誰がどこのご令嬢なのかはよく知らんけど←
まぁ、嫌なら断ればいいやろうしな。
翌朝、クルー伯爵家にやって来たのはいいが、何て声をかけていいのか分からず、緊張していた。
志麻「どないしよ...どんな子かも分からんのに...」
【コンコンコン】
婚約者が来るまで客室で待っていると、扉をノックする音した。
せめて、可愛い子でありますように←
A「お初にお目にかかります。志麻様」
A「私はA・クルーでございます」
A「本日は我が家に御足労して頂き感謝します」
...え？めっちゃ可愛い子やん！？
挨拶も丁寧やし、見た目は俺よりも年下？
志麻「いや、こちらこそ急にお訪ねして申し訳ない」
志麻「お会い出来て光栄です。A嬢」
A「堅苦しい挨拶はここまでにしましょうか」
A「ごめんなさい、大した歓迎が出来なくて...」
俺も堅苦しい空気苦手やからありがたい。
志麻「そんな事ないで。これで充分やし」
A「ありがとうございます。志麻様はこの国の」
A「騎士なんですよね。お話は聞いてますよ」
志麻「まだ半人前やけどな。敬語はなしでええよ」
A「...そう？なら、そうするわ」
彼女とは初対面やのに、めっちゃ話しやすい。
何かこう、雰囲気作るのが上手いというか。
いつの間にかお互い呼び捨てになり、楽しく会話が出来ていた。
Aが婚約者なら問題ないし、むしろ大歓迎やわ。
女性と関わる機会があまりなかったから、こういうのは久しぶりだ。
A「あの、噂を聞いたんだけど...」
A「アイランド家とスロープ家が対立したのは」
A「本当なの？この国を一緒に守ってたのに？」
志麻「うん。国王の遺言ではそうしなアカンけど」
志麻「元々家同士が仲悪くてな。仕方ないんや」
A「そう、だったの。ごめんね、知らなくて」
志麻「坂田とは昔はよく遊んどったけどな」
A「それなら仲直りしたくないの？」
真剣な顔で俺を見つめるAを見て、"あの頃"の記憶がふと浮かぶ。
仲直りはしたいけど、それは簡単じゃない。
俺は父上の意志に従う事に違和感を持ちながら、過ごしてきた。
彼女となら、もしかして...？
A「お節介だと思うけど、協力しましょうか？」
志麻「え？でも、そんなの...」
出来るか分からんのに。
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ちか_chika(プロフ) - やすちんさん» ですよね！！！！ (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - ちか_chikaさん» うらたさんはイケメンですもんね(確信) (2020年8月24日 15時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか_chika(プロフ) - うらたん…イケメンかよ！！！←いや、イケメンだよ！！！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - まーかーさん» セトリに沿ったお話なので楽しんで頂けると幸いです。わ！以前のも読んで下さったんですね！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーかー(プロフ) - すごく続きが気になる...！やすちんさんの他の作品も読ませて頂いたのですが、どれも面白かったです！更新楽しみにしてます(･´ω`･) (2020年8月20日 20時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年8月9日 0時
