Roll the dice : 13 ページ14
久しぶりに聞いたセンラの声はどこか辛そうだった。
またお仕事で無理をしてるのかな。
ううん、もう彼には関わらないって決めたんだ。
当時は私の家の愚痴を聞いてもらったり、嫌がらせをされた時には何度も守ってくれた。
いくら彼が優しいからって甘え過ぎてしまってた。
疲れてるのに勝手に来たらそれは怒るよね。
何も考えずにセンラには迷惑をかけて無理をさせた。
全て、私が悪いんだ。
A「バカだなぁ、私って。本当に最低だ」
A「後悔したけど、これしかなかったの...！！」
A「あと何回誰かに迷惑かけたら気が済むの？」
A「やっぱり一人の方が...！！」
私は自分の事が嫌いだ。
そのうち、うらただって居なくなるんだろうな。
うらた「お前がバカなのは知ってる」
うらた「誰かに迷惑をかけるなんて当たり前だ」
うらた「それでも俺はAから離れたりしない」
うらた「何があったかは詳しくは聞かないよ」
うらた「だから、泣きそうな顔すんな」
いつの間にか溢れそうになった涙を堪えた。
今は泣いてる暇なんてない。
完璧な伯爵令嬢になって見返すという目的の為に。
A「うん。今日はよろしくね」
うらた「任せとけ。完璧な執事として、な？」
A「もちろん。期待してるよ」
レッスンは早めに済ませて、いざパーティー会場へ。
私が着ているドレスは白を基調にしたシンプルなデザインだけど、光を当てるとキラキラと輝く。
うらた「ふーん、馬子にも衣装だな」
A「嘘でもいいから似合ってるとか言えない？」
うらた「失礼致しました。とてもお美しいですよ」
A「...何かわざとらしいんですけど？」
うらた「そんな事ございません。自信持って下さい」
彼にエスコートしてもらいながら、会場の中へ入ると周囲がざわついた。
この雰囲気がすごく苦手で帰りたくなる。
モブA「ねぇ、あのご令嬢って確か...」
モブB「あっおいっやめときな！怒られるぞ！」
私が聞こえる音量でヒソヒソ話すのやめてくれます？
チラッとうらたを見ると笑顔なのに目が笑ってない。
え？何なの、周囲に怒ってるの？
私はあまり気にしてないし、慣れてるからいいのに。
A「大丈夫よ、私は平気だから。ね？」
うらた「大事な主を貶されるのは屈辱なんですよ」
うらた「今日はずっとお傍にいますからね！」
A「ありがとう。貴方がいれば心強いわ」
センラはもう会場にいるかな？
私は辺りを見渡した。
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ちか_chika(プロフ) - やすちんさん» ですよね！！！！ (2020年8月24日 19時) (
レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - ちか_chikaさん» うらたさんはイケメンですもんね(確信) (2020年8月24日 15時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちか_chika(プロフ) - うらたん…イケメンかよ！！！←いや、イケメンだよ！！！ (2020年8月23日 9時) (レス) id: 4c7052c311 (このIDを非表示/違反報告)
やすちん(プロフ) - まーかーさん» セトリに沿ったお話なので楽しんで頂けると幸いです。わ！以前のも読んで下さったんですね！ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年8月21日 16時) (レス) id: 66defb12a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーかー(プロフ) - すごく続きが気になる...！やすちんさんの他の作品も読ませて頂いたのですが、どれも面白かったです！更新楽しみにしてます(･´ω`･) (2020年8月20日 20時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年8月9日 0時
