第九十八夜 ページ49
A「わっ！？」
うらた「な、何だ！？」
急に手に持っていたロウソクが爆ぜると私とうらたさんの周りが煙たくなった。
恐る恐る目を開けると、私とうらたさんの衣服が変わっていた。
まふまふ「驚いた？天ちゃんと一緒に仕掛けたんだ」
天月「せっかくだから指輪と一緒に用意したんだよ」
私はウエディングドレスでうらたさんはタキシード。
指輪だけじゃなくてこんな素敵なドレスまで作ってくれたのがとても嬉しい。
A「すごく嬉しいです、ありがとうございます」
天月「喜んでくれると俺も作った甲斐があるよ」
さすが人形技師であってお仕事が早いです！
うらた「A、よく似合ってる。とても綺麗だ」
A「ありがとうございます。うらたさんも」
A「すごく似合ってます！カッコ良いですよ」
うらた「…ありがと。当然だろ？」
教皇「雰囲気があってとても良い。素晴らしいな」
教皇「新郎新婦、こちらへ来なさい」
次は誓いの言葉を言うだけ。
私達は教皇様の元へと歩いていく。
教皇「汝、健やかなる時も病める時も」
教皇「喜びの時も悲しみの時も」
教皇「命をかけた茨の道を歩くことになろうとも」
教皇「死が2人を分かつまで、互いを支え」
教皇「永遠に愛し続けることを誓いますか？」
Aとうらた「はい。誓います」
この先には苦しい事や辛い事がたくさんあるだろう。
それでもうらたさんが一緒なら大丈夫。
うらた「この世界で一番愛してる」
うらた「Aがいるだけで俺は幸せだ」
うらた「誰よりも大切にする。ずっと守り続けるよ」
A「私もうらたさんを愛してます」
A「出会えたあの日からずっと幸せでした」
A「今度は絶対に離れずに傍に居させて下さい」
ゆっくりとお互いの距離が近づいてキスをする。
いつもよりも長くて、時間を忘れそう。
教皇「これにて混合宣誓を終了とし、この教皇が」
教皇「汝らの契約儀式を完了した事を証明する」
ここまで来る為に、色んな事があった。
出会いと別れ、時には争いとすれ違いでさえも。
坂田様に拾われてluz様やセンラ様や天月に会えた。
志麻さんにまふくんやそらるさんに助けられた。
やまだぬきちゃんは癒しをくれた。
うらたさんにはたくさんの幸せをもらった。
明日も明後日も幸せに過ごせますように。
大好きな人達と笑顔で居られますように。
この願いは絶対に誰にも邪魔させない。
たとえ神様が相手でも負けたりなんかしない。
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年5月28日 10時
