第八十八夜 ページ39
私は別に怒ってはいない。
最近はうらたさんと坂田様は小競り合いが増えていて 困るし、帰って来たと思えばボロボロだし。
これはお説教しないと気が済まない！！
A「無理に仲良くとは言いません」
A「でも！どうしてこんなに怪我をしてまで」
A「喧嘩をするんですか！！」
A「うらたさんは私の大切で大好きな恋人です」
A「坂田様は私の命の恩人で必要な家族です」
A「お願いですから、喧嘩はやめて下さい！！」
うらたさんも坂田様もどっちも失いたくないから。
どちらも比べるなんて出来ないくらい大事な2人。
だからもう二度とこんな事をしないでほしい。
うらた「ごめん。そんなふうに俺の事を」
うらた「想ってくれてるとは知らなくて…////」
坂田「俺もごめん。家族って言われるの嬉しいわ////」
反省してほしいだけで謝ってもらえるとは思ってなかったけど、お説教はこれくらいにしよう。
何で2人とも赤面してるか分からないけど。
A「もう！次はありませんからね！？」
うらたと坂田「はい。もうしません」
A「手当てしますから、ジッとして下さいね」
うらたさんと坂田様もシュンとしてるし、もう喧嘩なんてしないよね？
luz「Aちゃんの慈悲に感謝やな」
天月「しかも無意識にとんでもない事言ってるしね」
うらた「不意打ちでアレは無理だろ。天使か？」←
坂田「家族って事は俺とAは結婚してた？」←
うらた「言葉の綾に決まってんだろ。バカがよ」
坂田「少しでも夢見たってええやん。ムカつくわ〜」
A「お二人とも、まだ手当て済んでませんよ？」
ちょっとキツめに包帯に引っ張る。
今日の件は私もまだご立腹という事なので←
うらたと坂田「ごめんなさい、聖女様」←
A「分かって下さったら大丈夫ですよ(ﾆｺｯ」
2人の手当てが済んだところで解散する事になった。
さすがに聖水詠唱の疲れもあって、もう倒れそう。
うらた「あ、そうだ。天月、ちょっと…」
天月「うんうん。分かった、明日には届けるよ」
うらた「おう。頼んだぞ」
天月「よーし、今日はオールしちゃうぞ〜！！」
うらたさんと天月さんは何を話してたんだろ？
まぁ、もう遅いから明日聞くことにしよう。
天月「Aちゃん、明日を楽しみにしててね！」
天月「俺、2人の為に頑張っていい物作るからね！」
A「え？は、はい。ありがとうございます…？」
楽しそうな天月さんを見送った。
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年5月28日 10時
