第八十六夜 ページ37
A「ただいま戻りました！」
luz「おかえり、Aちゃん」
天月「こんばんは、Aちゃん」
へ？何で天月さんが教会にいるの？
天月「あれ？センラさんじゃん。どうしたの？」
センラ「さっきうちでお茶会しとったんよ」
天月「へ〜、いいな〜。今度誘ってよ」
センラ「今忙しいから無理☆」
あわわ、センラ様忙しいのに私の為にお時間を割いてくださったの！？
お仕事は大丈夫だろうか。
A「うらたさんと坂田様はどちらですか？」
天月「えっえっと…2人はね…」
luz「外で男同士の決着をつけに行ってるよ」
天月「あ！ちょっとluzくん！！」
luz「隠したって無駄やろ」
A「え…？」
決着？何の事だか分からない。
嫌な予感がする。
2人を止めに行かなきゃ！！
もう一度玄関へ足を進めようとすると手を掴まれる。
luz「どこへ行く気？こんな夜中に」
A「そんなの、2人の所です！」
luz「悪いけど、Aちゃんをそこには行かせない」
A「どうしてですか！？止めないと…！！」
luz「ちゃんと2人とも帰って来るから待っていて」
A「でも…！！」
これじゃあ、出会った日と同じだ。
大切な人達だもん。
傷付いてほしくなんかない。
天月「Aちゃん、2人とも怪我してるかもだし」
天月「救急箱の用意しておこうよ」
天月「あ、ついでに黙って出て行った罰として」
天月「2人にお説教するのはどう？」
センラ「天月くん天才やん！」
危ない事をしていたなら少しお説教してもいいかも？
目を離すといつも小競り合いするからハラハラしてたけど、私がいない間に喧嘩するだなんて聞いてない。
はぁ…先が思いやられるなぁ。
A「…そうですね。ここで2人を待ちます」
センラ「そうしとき。ほな、俺は帰るわ」
A「はい。おやすみなさい、センラ様」
センラ様を見送ってから救急箱の用意をする。
仲良くとまでは言わないけど、喧嘩はやめてほしい。
A「あの、天月さんは何かご用事ですか？」
天月「うん。うらたさんにね。相談しようと思って」
何の相談なのかは気になるけど、明日うらたさんに聞いてみよう。
luz「Aちゃん明日は本部で混合宣誓するから」
luz「気合い入れてといて。失敗は出来へんから」
A「でも本部の許可は出たんでしょうか？」
luz「まだやで。明日は楽しみにしといてな？」
悪戯っぽく笑うluz様を不思議に思う。
明日は混合宣誓と他に何があるのかな？
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年5月28日 10時
