第七十九夜 ページ30
坂田「コォラァァァ！！教会で何しとんねん！！」
luz「廊下まで聞こえてた。休まないとダメやで」
センラ「うらたん、俺には文句言うたのに」
センラ「自分はええんかい！！」
艶めかしい空気はなくなり、静まりかえる。
うらた「チッ邪魔しやがって…」
坂田「あ"！？Aは貧血やから気をつけろって」
坂田「言うた矢先に襲うなや！！」
luz「さかたん、どうどう。落ち着いて」
坂田「俺はAの事をまだ諦めてないからな」
坂田「Aに何かあったら許さへんで？」
luz「いや、さかたんも人の事言えないよ？」
luz「眠ってるAちゃんに毎晩キスしてたやん」
坂田「ゲッ、見とったん！？」
えぇ！？////
じゃあ、うらたさんが戻る前までの唇の感触って坂田様だったの！？
うらた「神父が聖女の部屋で夜這いすんなよ」
luz「でもな？うらたんがいなくなってからは」
luz「ずっとAちゃんは部屋で泣いてたしな」
うらた「…え？」
うわぁあぁぁぁぁあぁあぁあぁ！！！
いつの間に聞かれてたの！？
恥ずかしくてトイレで泣きたい←
うらた「それは、ごめん」
センラ「まふくんもそらるさんも知っとったしな」
A「わ、忘れてください…」
坂田「恋敵がおらんくなったからチャンスやと」
坂田「思ってた俺が悪い。ごめんな、A」
A「いえ。坂田様もluz様も慰めて下さって」
A「ありがとうございました」
この人達が支えてくれたから今の私がいる。
感謝しきれないくらいとてもありがたいと思ってる。
うらた「…A、儀式終わってから続きしような」
うらた「それまではお預け。約束な」
A「はい。その時はお願いします」
うらたさんと指切りを交わす。
そういえば、志麻さんとも約束したんだった！
A「センラ様今度お屋敷に伺っていいですか？」
センラ「へ？今からでも全然ええよ」
A「で、でも、ご迷惑では…？」
センラ「遠慮せんでいいから、おいで」
センラ「坂田はうらたんに野暮用あるんやろ？」
坂田「あ、ああ。そうやねん。せやから行っといで」
うらた「ちょ、勝手に行くなよ。危ないだろ」
センラ「ちゃんと教会まで送るから安心しとき」
センラ「ほな、行こかAちゃん」
A「はい！」
あの日以来センラ様のお屋敷に行っていなかった。
今は志麻さんにそらるさんとまふくんが暮らしてる。
聖水詠唱が終わってから行く予定にしてたから手土産のお菓子を用意した。
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年5月28日 10時
