第五十二夜 ページ3
A「え、えっと…////」
坂田様に説明しようと思ったけど、思い出すだけで恥ずかしくて言葉が出ない。
チラッとうらたさんを見るとそっぽ向いたまま。
坂田「うらさん、あんまりいじめたらアカンで」
うらた「いじめてねぇし。それに…」
luz「それに、何？」
うらた「ああもう、うるせぇ！何でもない！////」
坂田「何で顔赤くなってんの？大丈夫？」
うらた「マジで勘弁してくれ…」
A「でも、私は嫌じゃなかったですよ」
うらた「え…？」
A「うらたさんにキスされた事です」
なぜかその場の空気が凍りついた。
え？何？どうかなさいました？？
坂田「へぇ？そうなんや〜」
luz「もうそんな仲やったんなら手は出せないな〜」
うらた「このバカ、今言うなよ…」
あれ？坂田様とluz様は笑顔なのに目が笑ってない。
うらたさんは頭を抱えて呆れている。
坂田「なあ、luz。聖書借りてええかな？」
luz「いいよ、さかたん。好きなの使って」
うらた「おい、待て待て！殺す気か！？」
引きずられるようにうらたさんが連れて行かれた。
しばらくして戻ったらうらたさんは2人にボコボコにされたらしい。
うらた「ったく、先に戻る。ふざけやがって」
A「ごめんなさい、うらたさん…」
うらた「別にいい。一応、俺も悪かったし」
うらた「それに俺もキス出来て嬉しかった(ｺｿｯ」
私に小声でそう告げると飛び去ってしまった。
嬉しかったって言ってもらえてまた昨日の不意打ちキスを思い出して顔が熱くなる。
A「本当にズルいなぁ。悪魔みたい」
坂田「悪魔というか、うらさんは魔族やからな？」
luz「Aちゃんってうらたんと付き合ってんの？」
A「えぇ！？まだ、お付き合いはしてません」
坂田とluz「はぁぁぁぁ！？」
私とうらたさんはそんな仲ではない。
いつかそうなりたいけど、まだ時間がかかりそう。
いつもの教会に戻ってからボーッとしている。
こうなったのもうらたさんのせいだ。
天月「やっほー、Aちゃん」
A「お久しぶりです、天月さん」
私の知る中で恋愛マスターの天月さんに相談した。
すごく真剣に聞いてくれるからありがたい。
天月「なるほどね。付き合う前にキスしたんだ」
A「やっぱりお付き合いしてからの方が…」
天月「恋愛に順序とかないから大丈夫だよ」
天月「うらたさんが好きならいいんじゃないかな」
さすが、経験者は語る。
相談したらスッキリした。
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年5月28日 10時
