第5話 『ドレスって動きにくくなーい？』 ページ5
次の日は昨日のことなんて無かったかのような様子の蘭と申し訳なさそうな顔の園子にパーティに誘われたが、丁重に断っておいた
それに対してあっさり引き下がってくれたのは良かったな…と若干疲れ気味にため息をはいた
｢星羅〜？用意できた？｣
｢今出来たとこだよ〜｣
｢入るよ？｣
その声とともに入ってきたツナは真っ白なスーツに身を包まれながら、星羅の姿を見るとにっこり笑った
｢すっごく似合ってるよ！｣
｢アハハ〜ありがと｣
その言葉をお世辞としか受け取っていない星羅に本当に似合ってるのに…と拗ねるツナ
気だるげな瞳に高い位置で括られた黒い艶のある黒髪…そして星羅の全身を包んでいる漆黒のドレス
いくつもの通り名がある星羅に今一番似合っているのは『闇の覇者』だろうな…とツナは人知れず思った
｢それよりもうすぐお披露目の時間でしょ？ボスがうちのとこ来てていいの？｣
｢いいんだよ、それより星羅はどうする？｣
｢兄がここに見張りで来ているっていう理由でうちもここにいるから大丈夫〜｣
流石だな〜とこの頭脳派な部下に感心する
立ち回りもうまく頭も切れる、それに運動神経抜群な星羅に家庭教師は甘すぎる…と不満もあるが
｢何かあればすぐに報告を｣
｢りょーかい｣
そのまま部屋から出ていったツナの後ろ姿を星羅はなんとも言えない気持ちで眺めた
今日のパーティは表向きはスポーツ用品や文房具、たくさんの人に愛されている会社の社長の代替わりの発表だ
そのため幹部は勢揃いだ
なんとも平和な解決策なのだが…どうにも嫌な予感しかしない
胃の中にあるモヤモヤとした違和感を吐き出すようにため息を一つ
ボスだけが白いスーツを着ている理由を知っている星羅は何か起こるのかとどうにもこうにも落ち着かない
少し早いがまぁいいだろう
｢…どうかパーティが平和に終わりますように｣
その言葉を吐き出し、ドレスの裾を翻しながら星羅もまた扉の外に姿を消した
……星羅の想いは虚しくも叶うことはないことを今はまだ誰も知らないまま、パーティは始まった
第6話『ナッポー！会いたかったよ！』→←第4話『気力を失った星羅ちゃんでっす！』
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ゆきな(プロフ) - ボンゴレ優しいですねー！私なら、フランにスプラッタな幻術…まぁ軽めにかな？やってもらいますもんﾆｯｺﾘ…これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2019年9月14日 23時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ヒナピヨ★(プロフ) - 初めまして！読んでいて凄く気に入りました(*^^*)続き待ってます、お時間に余裕がありましたら更新の方を宜しくお願いします！ (2019年7月9日 1時) (レス) id: d516f58853 (このIDを非表示/違反報告)
naru(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しく読ませて頂いてます(*´ω｀*)これからの展開にワクワクですっ！！十年後のファミリーよす〜〜(笑) (2018年10月24日 0時) (レス) id: a19d80f31f (このIDを非表示/違反報告)
黒鳳蝶(プロフ) - 悠さん» コメントありがとうございます！返すのが遅くなりすみません！第7話が非公開になっていました、申し訳ありません (2018年10月18日 22時) (レス) id: 6dbda90584 (このIDを非表示/違反報告)
悠 - 表示七話が飛んどるよ〜 (2018年10月11日 11時) (レス) id: 1880cf40ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒鳳蝶 | 作成日時：2018年9月4日 14時
