悪魔と私の恋愛論 (JIMIN) (ページ29)

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JIMIN side

ニヤニヤして俺の顔を覗き込むテヒョン。

もう、ホントに最悪。
気分悪いし頭まで痛くなってきた…。

TH「今度の日曜日にー、ナム駅前のカフェでー、午後2時だったかなぁ～」

JM「……」

お見合いの日時と場所を確認するようにわざわざ声に出して言うテヒョン。

TH「ジミナ、欲しいものはちゃんと言わないと。
『ちょーだい？』ってね
じゃないと、待ってるだけじゃ他の人に盗られちゃうよ？」

JM「…うるさい」

TH「あーあー、可愛くないなぁ。

ねぇ、ジミン？コレは俺からお前にちょっと早い誕生日プレゼント。

俺は次の日曜日きっとお腹が痛くなって一日中寝てると思う。
あーぁ。お見合いは中止かなぁ。」

わざとらしくため息をつくテヒョン。

JM「……ありがと」

TH「イヒヒッ、でも人生そんなに甘くないので課題を出します。

１ヶ月以内に婚約者にする事。
出来なければ………本気で俺が奪いに行くからね？」

今までふざけてたくせに最後だけ本気の目をして言うからテヒョンが本気出したら、女の子なんて一瞬だっていうのを思い出す。

はぁ～。
ありがとテヒョン。

お前がくれたチャンス、絶対に掴むから…。

当日の俺はバカみたいにソワソワしてて、会社では悪魔なんて呼ばれてるからアイツがどんな顔するかなって内心バクバクで…

｢───先輩？！
どうしてここに……｣

JM｢まぁ、座れば？｣

なんて余裕かましてる風に見せかけたけど。

いつもは下ろしてる髪もアップにしてて、ワンピースなんて着て…
あー、ホントにテヒョンが譲ってくれて良かった。
A、可愛すぎ。
こんなの見たら、いくらテヒョンでも落ちてしまう。

惚れたもんが負けって言うけどホントに。

俺が悪魔を演じられなくなるまで、そんなに時間はかからなかった。

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