悪魔と私の恋愛論 (JIMIN) (ページ3)

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｢そ、…そんな事言われても
私だって相手が先輩だって分かってたら･･♪～･･･｣

『断ってました』
その言葉は先輩の着信音にかき消された。

JM｢はい･･･あー、･･････わかりました、すぐ行きます。

･･･悪い、呼ばれたから行くわ｣

た･･･助かったぁ～。
なんて思ったのも束の間。

JM｢明日の夜空けといて｣

｢は、･･････え？｣

その理由を聞く前に、先輩はカフェから出ていった。

店内に1人残された私はただただ呆然とするしかなかった。

｢────て、感じ｣

YR｢お見合いの相手があの『小悪魔』？！｣

月曜日の昼休み。
同期のユーリに昨日の事を説明した。

YR｢よりによって『小悪魔』とか･･･笑｣

｢笑ってないで真剣に考えてよ･･･
はぁ～オッパの言う通り断っとけば良かった･･･。
でも今更オッパにそんな事言えないし･･･｣

YR｢･･････で、どうすんの？｣

｢先輩は無理でしょ！どう考えても！！｣

YR｢まぁねぇ････｣

ユーリの視線の先には私の悩みの種、張本人。

食堂でご飯食べてるだけなのに周りの女子がキャーキャー言ってる。

そりゃ、受付のかわい子ちゃんや秘書課のお姉様達は一緒に働いてないから知らないだろうけど。
あの整った見た目、天使のような微笑みなんてどこへやら。
悪魔化して罵声なんて日常茶飯事。
酷い時なんて帰らせてもらえなくなる。

そんな人とお見合い･･･
ましてや結婚なんて･･･

｢･･････有り得ない｣

ブルっと震える私をハンバーグを口に頬張りながらユーリが笑った。

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