恋着 (ページ17)

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急なことに焦っていると、

渉｢A綺麗になったね｣

『そんな事ないよ……』

と会話は終了し、続く沈黙。

どうしよう。返し方を間違えた。と考えていると、

渉｢Aごめん。｣

と彼が謝ってきた。

そんな事ない！という言葉を口にすることは出来ず

私はただ、首を横に振るだけだった。

渉｢Aと離れてAの存在が俺の中で

すっげぇでかい事に気づいた。｣

『……え……？』

そんな事を言われるなんて思ってもいなかったため、

なんて返したらいいのか分からず固まっていると

渉｢…なんて……もう遅い？｣

彼がそう聞くから

『……そんな事…ない……』

と答えることしか出来なかった。

渉｢俺、自分が思ってるより

Aのことめっちゃ好きだったんだと思う。

だからこそすっげぇ後悔した。｣

『私も、ちゃんと話せばよかったって後悔した。』

渉｢なあ、抱きしめていい？｣

頷くと、彼は私のことを優しく抱きしめた

渉｢もしAがいいならもう1回やり直さね？｣

『でも、私つまんないよ…』

渉｢そんな事ない！俺のそばにいてほしい。｣

『私も渉くんのそばにいたい……』

そう言うと、もう1度私を強く抱き締め

渉｢もう離さない｣

そう言って優しく口付けをしてくれた。

『渉くん大好きだよ。』

やっと言えたこの言葉。

｢俺も｣と言い微笑んだ彼の笑顔は一生忘れない

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