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社員食堂に着くと、あんまり見たく無いものが視界に入る。
先輩と腕を組む小向井さん。
ちょっと嫌がっているように見える先輩は、私の都合のいい幻覚だろうか。
悶々とする感情を抑え、隣のショッピ君に向き直る。
切り替えないと。
｢今日は私も日替わりにしようかな｣
ショッピ｢ああ、念願の｣
そう、念願の！と言って二人で食券機へと向かった。
日替わり定食が並ぶお盆を受け取ると、ふいに感じる視線。
あ、先輩ご飯食べながらめっちゃ見てる。
その顔はちょっと不機嫌そうで、なんだか可愛い。
その様子に笑っていると、驚いたようにこちらを再度見る先輩。
なんだろう、と首を傾げていると
ショッピ｢天宮さん、どこ座りますか？｣
とショッピ君が、少し困ったように聞いてくる。
というのも、少々混んでいるため、私達だけで座るのは無理そうなのだ。
｢…先輩達のところにお邪魔させてもらうのって駄目かな？｣
ショッピ｢あー、いいっすね｣
行きましょー、と向かうショッピ君の後ろを着いて行く。
ショッピ｢ゾムさん、ここいいですか？｣
と言って、返事を聞く間もなく小向井さんの向かい側に座るショッピ君。
行動はや、と零す先輩と、あからさまに顔をしかめる小向井さん。
｢他に席あんまり空いてなくて｣
ゾム｢俺は全然ええよ。｣
と、いちよう了承も得た事だし、席に着く。
ゾム｢お、日替わりやん、良かったな｣
｢ショッピ君と来てたので、思い出して。念願叶いました｣
と、少し上がったテンションそのままに答える。
嬉しそうな私を見て、単純やなあ、と零す先輩。
でも、今日はやっと日替わりも食べれるし、結局先輩ともお昼を食べれたので気にしない。
小向井｢あのっ、…先輩と天宮さんってどういう関係何ですか？違う部署だったのに仲良いんですね｣
と、私達の会話に入ってくる小向井さん。
はっきり言ってしまいたい。
貴方に関係ありますか、と。
ついでに、同じ部署だろうがそうじゃなかろうが、人の仲の良さに関係ないんじゃないのか、ということも。
が、すかさずゾムさんが、
ゾム｢お前に関係ある？｣
と、聞き返す。
その言葉にも、仲良さげな人に結構キツく言うことにも、驚く。
何より私の思っていたことを伝えてくれた先輩に、ちょっと嬉しくなった。
でもまあ、場の雰囲気は、はっきり言って悪くなるわけで。
耐えられなくなったのか、私お手洗い行ってきますね、と小向井さんは足早に去っていった。
続く (更新停止中)
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作者名：泡沫羊 | 作成日時：2019年9月29日 0時
