▽ 図書委員 ページ43
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「図書委員の集まりってなんでこんな遅かったの？」
「いや私に聞かないでよ」
月曜日の放課後、前々から言われていた
図書委員の集まりが放課後にあって、
竜ちゃんと3-3のクラスに行けば
なぜかお兄ちゃんと湧先輩がいた。
「やっと来た！」
「おせーぞ！」
...ん？いや二人とも図書委員じゃないでしょ。
お兄ちゃんが委員会に入ってないことは知ってるし
あの湧先輩が図書委員に入っているとは思えない。
「なんでいるの？」
「なんでって、ここ俺のクラス！」
「いやそれは知ってるけど」
「平塚、Aちゃんに会うの楽しみにしてたんだよ」
「いや毎日会ってるじゃん」
湧先輩の言葉にそう返せば、
お兄ちゃんは"塩対応！"なんて騒いでいて。
いや、他の先輩たちいるから静かにしてほしい。
竜ちゃんなんてずっと苦笑いだし。
「てか二人とも部活は？」
「行くよ？」
「さすがにサボったらバレる」
「いやそこはバレなくても行ってくださいよ」
「あ、やっと深キョン喋った」
「もう翔馬くん！」
そういえば図書委員の担当って誰だっけ。
3-3の担任なはずなんだけど...。
「ねぇお兄ちゃんのクラスの担任って誰？」
「え？ふっかだけど」
「え、じゃあふっか先生が図書委員の担当？」
「平塚妹！そんな嫌そうに言うな！」
私がそう言った瞬間、前の扉から
ふっか先生が教室に入ってきて、
私のことを指さしながらそう言った。
「平塚と元木は早く部活行け！」
「はーい」
「元木と平塚は退散しまーす」
ふっか先生にそう言われるとお兄ちゃん達は
さっきまで全然出ていこうとしなかったのに
そそくさと教室から出て行った。
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作者名：miu*｡ﾟ | 作成日時：2021年2月18日 18時
