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「おすすめの部活？」
「うん、あれだけじゃどれがいいのかわかんない」
土曜日、お昼過ぎまで寝ていたら
スマホのバイブで目が覚めて、
誰からの着信かも確認しないで出れば
それは内村くんからの電話だった。
「んー...私も最初から入る気なかったし詳しくは分かんないんだよね」
「じゃあAちゃんが思うたのしそうな部活は？」
「えぇ......あ、でも胡桃の付き添いで部活見学行った時に、家庭科部は楽しそうだなと思った！男子全然いないけど」
お菓子作ったら、それは自分たちで食べられるし、
お裁縫だって自分の作りたいものを作れるから、
そういうのが好きな子にはおすすめだよね。
内村くんがそういうのに興味があるのかは
分かんないけど。
「んー...でも男子いないんでしょ？」
「うん、私が行った時は誰もいなかったかな」
「えぇ...それなら家でもできるし」
「それ言ったらどの部活も入る必要なくない？...あ、でも運動部は学校でしかできないか」
いやでも言っちゃえばそれも、
外部のとこに入っちゃえばできるもんね。
「んー...おれ、部活はいらなくていいかな」
「え、いいの？」
「うん、おれ入らない！」
「そっか、まぁでも内村くんの自由だしいいんじゃない？入りたくなったらまたいつでも入れるし」
内村くん、運動得意そうなのになぁ。
まぁ本人が入らないって言ってるんだし
私がそれ以上どうこう言う必要はないから
何も口出ししないけど。
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作者名：miu*｡ﾟ | 作成日時：2021年2月18日 18時
