▽ 移動 ページ5
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朝のHRが終わって、始業式が始まるから
胡桃と体育館に移動してたら後ろから
トントンと誰かに肩を叩かれた。
「ん？...あ、内村くん」
「え！もうおれの名前覚えてくれてんの！？」
「あ、うん。仲良くなりたいと思ってたから...」
「まじ！めっちゃ嬉しいんだけど！」
「...あ、それでどうかしたの？」
肩を叩かれたから、何か用があるのかと思って
そう聞けば内村くんは"体育館まで連れてって！"
と顔の目の前でパチンと手を合わせてお願いしてきた。
「別にいいけど、なんでAに頼んできたの？」
「え？分かんないけど、優しそうだったから！」
「ふふっ、内村くんって素直だね」
「えー、そう？あ、二人の名前おしえてよ！」
「私は桃瀬胡桃。で、この子が...」
「あ、平塚Aです。よろしくね内村くん」
内村くんに自己紹介をしながら、
体育館に向かっていたら突然後ろから
誰かに肩を組まれて。
それが誰なのかなんてすぐに分かった。
「やめてよ、竜ちゃん」
「もう！俺と話しかけに行く約束してたのに抜け駆けしてんじゃん！」
「だって内村くんが話しかけてくれたから！」
少しだけ怒っている竜ちゃんにそう言えば、
竜ちゃんの隣にいるあじくんはケラケラ笑ってて。
「Aちゃんの彼氏？」
「え？！違う違う！俺とAは幼馴染み！」
私と竜ちゃんの関係性を知らない内村くんに
そんなことを言われた竜ちゃんは笑いながら
そう言うと、あじくんに"必死すぎじゃん"と
ツッコまれていた。
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作者名：miu*｡ﾟ | 作成日時：2021年2月18日 18時
