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▽ ページ35
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「私の中で竜ちゃんは、"大切な幼馴染"だよ」
「うん、それも知ってる」
「...竜ちゃんのこと、私が"男の子"として好きになるとは限らないよ？」
「そもそも両想いになる確率、A知ってる？」
さっきまでずっと泣きそうだったくせに、
いまの竜ちゃんはもうそんな感じ一切なくて。
「1%以下なんだって」
「...」
「それでも人は恋をするんだよ。好きな人ができると、その人の為になんでも頑張るの」
「...竜ちゃんがお兄ちゃんみたいなこと言ってる」
「あははっ、翔馬くんに何か言われたの？」
「前にね」
「...だから、そもそも両想いになれるなんて思ってない。でも0%じゃないなら、俺はまだ諦めたくない」
「......私に好きな人がいないなら、ってこと？」
竜ちゃんの言葉にそう返せば、
竜ちゃんは頷いた。
「...ねぇ竜ちゃん」
「ん？」
「私に好きな人ができることなんてこの先来るのかな」
「...来るよ、きっと来る」
そう言った竜ちゃんの目は、
なんだか少し悲しそうだったけど
私はそこに触れなかった。
...なんだか触れちゃいけない気がしたから。
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作者名：miu*｡ﾟ | 作成日時：2021年2月18日 18時
