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「まぁそれで、そんな事があったから部活にいい思い出なくて、高校では入らないって決めてただけ」
「そういうことかぁ。...あれ、でもふかだ仲良かったんだよね？その、ひやま？って子と」
「あー、うん。でも竜ちゃんはなんにも知らないよ。檜山くんも竜ちゃんには何も話してなかったみたいだし」
それにあの後すぐ檜山くん、転校しちゃったから。
それから竜ちゃんが檜山くんと連絡取ってるのかも
わざわざ聞かないし、檜山くんと私に接点があると
思ってない竜ちゃんは檜山くんの話題なんて出してこないし。
「じゃあ一つだけ、おれからいい？」
「ん？」
「おれ、考えて動くことってあんまりしてないの。だから無意識にそういうことしちゃうと思う」
「...うん」
「でもそこに裏があるって思わないで？考えて動いてなくても、おれ好きじゃない奴にそんなことしないから」
「なにそれ、難しいよ」
内村くんの言うことが難しくて、
つい笑ってしまった。
「あ、笑った！Aちゃんずっと悲しい顔してるんだもん。...Aちゃんは笑ってる方がいいよ」
「...内村くんといると私照れてばっかり」
「いいじゃん、いっぱい照れてよ」
「...」
「思い出したくないこと思い出させてごめんね。...話してくれてありがとう」
内村くんはそう言うと、
また私の頭をポンポンと撫でてきた。
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作者名：miu*｡ﾟ | 作成日時：2021年2月18日 18時
