▼ 可愛い ページ20
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「あ、胡桃だ！」
「あじもいる〜」
内村くんと昇降口まで行くと、
偶然胡桃とあじくんもいた。
「なに、内村とずっと話してたの？」
「なんでそんな桃瀬いやそうなの」
「別に嫌じゃないけど、Aのこと取られた気分」
「だって胡桃はあじくんに取られちゃったから」
「いやしょっぴー先生に呼ばれただけだから！」
まぁでも胡桃、あじくんと一緒に
学級委員なれて良かったよね。
学級委員って一緒に動くこと多いし、
なにか進展ありそうじゃない？
「Aちゃん、深キョンは？」
「ん？竜ちゃんならサッカー部の集まり行ったよ？」
「あー、そっか。...そういえばうっちー、部活入るの？」
「考え中！入る予定だけど、入らないかもしれない！」
「うっちーらしいね」
あじくんはそう言うと、
少し考える素振りをした後
"どっか寄り道する？"なんて言い出した。
「え、あじくんがそんなこと言うなんて珍しい」
「俺だってたまには寄り道するよ」
「あじってそんな真面目なの？」
「あじは真面目だね〜、かなり真面目」
「いや普通だからね！？うっちー信じないで！？」
胡桃に弄られてるあじくんが面白くて笑っていたら
"ﾋﾟｺﾝ"とアプリの通知が届いて、確認すれば
それはお兄ちゃんからのメッセージだった。
しょーま委員会入ったの!?
「いやわざわざ送ってこなくても」
「だれー？」
「ん？お兄ちゃん」
内村くんにお兄ちゃんから送られてきたメッセージを
見せれば、"ちょっと貸して"とスマホを取られて、
内村くんは何かを打ってから私に返してきた。
Aふかだにむりやりやられた!
「私、こんな平仮名で送らないし"ふかだ"って呼ばないよ」
「あー、もっとAちゃんぽく送ればよかった」
そう言って某お菓子屋さんのキャラクターみたいに
ベロをちょっと出した内村くんは女子の私よりも
確実に可愛くて。
...あれ、私内村くんのこと可愛いって思うこと多くない？
まぁでも内村くん可愛いし、普通だよね？
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作者名：miu*｡ﾟ | 作成日時：2021年2月18日 18時
