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「内村くん、あんまり女の子にそういうことしない方がいいよ？」
「えー、なにがぁ？」
「あ、Aうっちーくんにデコピンされて照れてるんでしょ」
ホチキス留めが終わったプリントを
整えながらそう言えば、
内村くんの頭の上にはハテナが浮かんでいて。
「女の子ってね、単純なんだよ？」
「...すぐ好きになっちゃうの？」
「ううん、勘違いしちゃうの」
「えー、なにそれむずかしい！」
恋をしたことがない私でも、
男の子に対して"私のこと好きなのかな"なんて
自惚れたことは正直恥ずかしいけどある。
さっきの内村くんみたいにデコピンしてきたり、
全然思ってないくせに"可愛い"って言ってきたり。
やっぱりそういうことされると、単純だから
そんなわけないのに不思議とそう思っちゃうんだよね。
「ねえホチキス留め終わったんだし、しょっぴー先生のとこ早く行こうよ」
リュックを背負って、既に教室の入口で怠そうに
そう言ってきた竜ちゃんは心なしか不機嫌だった。
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作者名：miu*｡ﾟ | 作成日時：2021年2月18日 18時
