ちっちゃな参謀、偽紳士に騙される ページ7
柳生side
今私はテニスコートで仁王君を待っているんですが、一向に来る気配がありません。
またどこかでサボっているのでしょうか？
ですが先程仁王君がよくいる場所を隅々まで探したのですが、いませんでした。
他の皆さんにも聞いて回ったのですが知らないと言っていました。…本当に何処に行ったんですか？このままでは仁王君だけでなく私まで真田君に怒られてしまいます。
仁王君が居ないので、途方にくれた私はダブルスの用意を片付けようと部室に向かいました。
部室に入ると仁王君が居ました。
仁王君は小さな彼と楽しそうにお話をしていました。
仁王「おー、やーぎゅ。おまんもサボりか？」
柳生「そんなわけないでしょう！貴方を探して居たんですよ。」
柳生「ダブルスの練習をすると言い出したのは仁王君なのに居なくなるものですから驚きましたよ」
仁王「そうじゃったかの〜そりぁすまんことをしたの〜」
と仁王君は悪びれた様子もなく戯けたように謝っています。
柳生「柳君、申し訳ありませんでした。仁王君は何もしませんでしたか？」
仁王「なんで俺が変なことしたこと前提で話すんじゃ。まーくん泣いちゃうぜよ」
…仁王君が何か言って居ますが無視です。
A「…だいじょうぶ…です。…仁王さんは…おはなしを…きいてくれてた…だけです…から」
柳生「本当ですか？でしたらいいのですが…」
仁王「な？何もしとらんじゃろ？」
柳生「普段からそう思われるような事をするからですよ…」
仁王「まぁそんな不貞腐なさんな。」
と言いながら私の肩に腕を回して来る仁王君。
柳生「全く…そろそろコートに戻りますよ。あまり長居しすぎると柳君に迷惑ですし、何より真田君に怒られます。」
仁王「そうじゃな。本当はもっと此処に居たかったんじゃが、真田に怒られるのは勘弁じゃ」
良かった…仁王君が部活に参加してくれるようです。
私は小さな彼に「それでは。勉強、頑張ってくださいね」と声を掛けて部室を出ました。
その時に小さな彼が「ありがとう。貴方も頑張って」と言ってくれたのが耳に入りました。
どうやら仁王君にも聞こえて居たみたいで、
「可愛いのぅ」と小さく呟いていました。
仁王「…なにニヤニヤしとるんじゃ、やーぎゅ。そんなにあのちっちゃいのに��頑張って��って言われたのが嬉しかったんか？」
どうやら私の気づかないうちに口元が緩んでいたようです。
…今後は気をつけなければいけませんね。
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日吉和菓子2円 - 了解です！ (2018年4月16日 21時) (
レス) id: 4bd1cfe4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ太郎(プロフ) - ありがとうございます！ 褒めていただけると私の励みになりますので、上から目線ですがこれからもこの作品をよろしくお願いします！ (2018年4月16日 17時) (レス) id: 4c4f725ca6 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - 可愛い過ぎですぅぅう！ (2018年4月15日 22時) (レス) id: 4bd1cfe4c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイカ食べたい。 | 作成日時：2018年4月7日 19時
