十話だけど実際は十話じゃない十話。 ページ10
そこには昼休みに屋上にいた幸村精市、真田弦一郎、柳蓮二、柳生比呂士、ジャッカル桑原の五人が立っていた。
どうやら切原赤也、仁王雅治、丸井ブン太の三名はいないようだ。
A「私に何かご用ですか？」
と何事もなかったかのように彼らに話しかける
すると彼らは少し驚いた表情をしたがすぐに元に戻った。
幸村「少し話せないかな？ここでじゃなくて」
どうやらここでは話しづらいことらしい。
A「どこへ行くんですか？場所によっては蘭華を連れて行きたいのですが。」
蘭華を一人で教室にするのは気がひける。それに何かあるかもしれないし。
幸村「そうだね…彼女もいた方がいいね。場所はそうだな…屋上がいいかな。」
A「わかりました。少し待っていてもらえませんか？」
と答えた後私は蘭華を呼びにいった。
蘭華に一通り説明した後に蘭華の手を引き再び廊下に出る。
幸村精市が私が蘭華を連れて出てきたのを見て「行こうか。」と言い、歩き出した。
その後ろに幸村精市以外の四人が。その五歩後ろあたりに私たちがついて歩いている状態だ。
五人の後ろをついて歩いているうちに屋上の扉の前まで来ていた。
握っている蘭華の手に力が入る。
私はその手を「大丈夫。」と言う意味を込めて握り返した。
屋上の扉を開け外に出る彼らに続く。
数歩進んで彼らが止まった。そのままこちらへ振り向く。
A「どうしてここまできたのですか？話なら廊下でもできたでしょう？」
そう。話なら廊下でもできたはず。
何か深い意味があるのかもしれない。そう思った私は蘭華を庇うように前に出る。
幸村「ここまできたのには深い意味はないよ。ただ人のいないところに来たかっただけ。だからそんなに警戒することはないよ。」
あまり信用できないがそんなことを言うとまたややこしくなるため少しだけ警戒を解く。
A「そうですか。ではどうして私たちを呼び出したのですか？」
沈黙。
ただ少し気まずそうに黙っているだけ。
しばらくして幸村精市が口を開いた。
幸村「お昼休みのことを謝りたくてね。何も知らない君たちに事情を話さず追い返したりして悪かった。」
と言い頭を下げた。
幸村精市の言葉に続き他の四人も謝罪を述べ頭を下げる。
A「私も機嫌が悪いからといって君たちに当たってしまいました…申し訳ありませんでした。」
私も謝罪を述べ頭を下げた。
それに続き蘭華も「すみませんでした。」と頭を下げた。
またまた微妙なとこで終わってる…申し訳ない。十一話→←まーたビミョーなところで終わってしまった...九話
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作者名：スイカ食べたい。 | 作成日時：2018年3月19日 19時
