「「王様だーれだ！！」」貴「早くおわんないかなぁ」…２１話 ページ21
その後も順調に王様ゲームは進んでいった
ポッキーゲームが始まったり、
何故か切原赤也が女装させられたり、
幸村精市のせいでジャッカル桑原が真田に殺されそうになったり、
蘭華の個人情報が柳蓮二により晒されたり…
と、なかなかに個性的な王様ゲームができた
幸村「そろそろ目的地に到着するみたいだよ」
幸村精市の声に私たちは窓の外を見た
そこにあったのは合宿所とは到底思えないような膨大な敷地が広がっていた
蘭華「すごい…」
A「うん…」
私たちが驚きのあまり窓の外を見たまま固まっていたらバスがゆっくりと速度を落とし止まった
幸村「二人とも。そろそろ行くよ」
A「あ、ああ。今行く」
A「行くよ蘭華」
私は窓の外を見たまま固まっていた蘭華に声を掛けた
蘭華「！…うん！」
バスの外には私たち庶民には考えられないような光景があった
幸村「ふふっ、二人とも驚いてるみたいだね」
柳「無理もないだろう。此処へ来るのは初めてだからな」
A「本当にこんな所でテニスをするの…？」
蘭華「嘘でしょ…」
幸村「今はすごいと思うかもしれないけど、多分此処の持ち主を知ったらそうは思わなくなると思うよ」
真田「幸村。荷物の整理が済んだぞ」
幸村「ああ、ありがとう。みんな各自の荷物を持ったら俺のところに集合してね」
幸村「それじゃあ、解散！」
荷物を取りに行く前に真田弦一郎にお礼を言ってから荷物を取りに行く
A「蘭華。荷物重いだろう？持つよ」
私は蘭華の荷物を持つ。勿論自分の荷物も持つが
蘭華「私、自分で持てるのに…」
A「女の子に重いものを持たせるわけには行かないでしょ？」
蘭華「…わかった、お願いするね？」
A「ふふっ、わかった」
私は自分の荷物を持とうとしたら横から伸びた手に荷物を持っていかれてしまった
驚いた私は手の伸びてきた方向を反射的に見る
A「柳生君」
柳生「葛籠さん。一人では重いでしょう？私がお持ちしますよ」
柳生比呂士こそ良いのだろうか。私より彼の荷物の方が重いだろうに
A「良いんですか？貴方の荷物の方が重いでしょうに」
柳生「はい。女性に重いものを持たせるのは紳士として失格ですから」
A「ですが…」
柳生「私は構いませんよ。自ら言い出したんです。貴方が罪悪感を感じる必要はない」
A「でも、((幸村「そろそろ行くよ！」…お願いします」
柳生「はい。わかりました」
彼はにこりと笑って去っていった
続く (更新停止中)
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作者名：スイカ食べたい。 | 作成日時：2018年3月19日 19時
