私と契約する？【歌い手】

なんで…？ ページ28

そらるside

そ「ここだ……」

俺たちの数十メートル先に目的の岩穴があった



人間の姿のままだから奴は…楓は居ないのだろう



天「行くよ」


スッと全員がその合図に動く






岩穴の中に入ると









渚が隅の方で体育座りをしていた



ま「渚！！」


見つけ次第まふが渚に近づくと

渚も気づいた見たいだ


『っ！？ま、まふ！？！？









…来ないで！！』


ま「え？」


まさかの拒絶の言葉……



96「渚？」


96猫が渚の名前を呼ぶと


『何しに来たの？…私は…私はもう楓と一緒に暮らすって決めたんだけど


帰ってよ』


蔑んだような目…


セ「えっ…ちょ…ボス…どないしたんです？」


『はぁ、ボスとかもういいんだって


ねぇ鬱陶しいんだけど…』


苛立ち、その感情だけが渚にはある


う「操られてんじゃねーの？


お前が俺らをそんなことゆうなんてあり得ないだろ」


そうだ楓は確か感情を操られる


そうやってホッとしたのもつかの間


『何言ってんの？自意識過剰？私は操られてなんかない



自分の意思でここにいるんだよ』



さ「なんで…なんでや？

好きって…ゆうてくれたやん…


俺らのこと嫌いになったん？」


その言葉に苦しそうに顔を歪ませる渚




それに追い打ちをかけるようにluzが動く


る「弱み握られとるん？」



『な、…なんで…』



それだ



弱みを握られて渚はここに居る



って渚の弱みってなんだ？




『…………じゃん』



天「え？」



『あんた達の為なんだよ！！泣いちゃうじゃん！！私はあんたらに見っとも無い姿を見せたくない！！









私はあんた達が大好きなんだよ！！






だからこの方法しかなかった！！






あんた達の為なら死んでもいいの！！





だから帰れ！！』




一気に言うとはぁはぁと肩を上下に揺らして呼吸を整えている




さ「で、でも！！((楓「はい終了ー」っ！！」



楓「なぁーに不法侵入してくれてんの？



それにさっき聞いたでしょ？渚は自らの意思でここに居るよ




あっ、ただいま渚〜♡」



『気持ち悪い、サッサと追い出してよ』



そう言うとふいっと俺らに背中を向ける



楓「はーい俺の嫁さんもちょいお怒り気味なんで帰って〜」



そう言ってグイグイ出口の方に押し出される




そ「渚！！」



そう叫べば悲しそうな表情の渚がいて



そ「絶対助けるからな！！」



気づけばそう口走っていた

私は…帰れない→←取り返す…何が何でも

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