無能の妹はケーキ屋【gr】 (ページ14)

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販売中ページ14

「いらっしゃいませ～」
「あ、あの！いつも動画見させてもらってます！」
「え！ほんとですか～嬉しいわぁ～はいこれお兄ぃのクッキー。美味しくかみ砕いてね～」
「はい！」
「え？まって？晴？ひどない？」
「次の方どうぞ～」
「え～無視するやん」
そんな会話？もありながらもどんどんとお客さんが来る。
「いらっしゃいませ～」
「ほんとに十六夜さんがいる！」
「はいはいいまっせ～」
「あ、あの、旦那さんのクッキーって……いただけますか？」
「んお？ゾニキのでいいの？はいどーぞ。」
「あ、ありがとうござい『え？俺嫁に売られんの？』え？」
突然店内に響く音声に笑顔()だったパイセンの手が止まる。
「ゾム？」
先輩が口をポカンと開ける。
目の前の客もフリーズしている。フフフ、
「本日限定音声ながれま～す！」
「は！？後輩！報！連！相！」
「サプラ～イズ！」
ニコニコしていると、その直後兄の横から
『我はエンチャントの精』
と音声が聞こえた。
「あ！お兄ぃの方も限定だよ～」
「なんで僕だけこれなん！？」
「なんとなく。」
「wwwwww」
一応音声はまだあったりするんだけど、まぁ、それはさすがに今は言わないかな。
「ったく、ほんとにびっくりした。」
「ごめんって～ｗｗｗ」
「はい、じゃぁ、次の方！」
「あ、あの、全員セットって」
「ありますよ～どうぞ～」
「有り難うございます！」
「次の方～」
流れ作業のようにお客を相手にし、一緒に写真を撮る。
それを三日間ぶっ通しでやった。さすがに実況者は来れないみたいで、後から別で販売会を行うことにした。