無能の妹はケーキ屋【gr】 (ページ12)

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オープン！プリムポラリアページ12

開店したプリムポラリアには、普段の行列の倍は並んでいた。
「我々コラボのクッキーお願いします。」
「かしこまりました。どなたにいたしますか？」
「あ、全員セットでお願いします。」
「かしこまりました。袋はお付けいたしますか？」
「お願いします。」
『お買い上げありがとうございます！』
「！？」
突然店内に流れた音声に驚くお客さんを見て私と先輩はハイタッチを繰り出す。
「っしゃ！これはTwitterが荒れる！」
「こーはい楽しそうやなぁま、私もやが。てか、ようこんなん思いついたな。」
「昔とあるお店行った時に買った商品に音声が着くっての体験してな。それで思いついた。音声流すのなんかは、そこまで手間かからへんから。」
「なるほどな〜。」
今流れたのは全員の音声なを、この後店内放送でお兄たちが喋る。......なんかアニ○イトみたいやな......
さーて、今月の売り上げが楽しみだ。
そして、その日はやってきた。
いつものように開店したプリムポラリアにて、私、お兄ぃ、先輩の3人でクッキーを販売する日だ。
「いやぁやってきたねーこの日が。」
「せやねー」
「お前ら兄妹呑気か？今日の集客えぐいからな？」
「知ってる。現実逃避くらいさせてくれや......。あ、先輩、在庫の管理って」
「大丈夫。できてんで」
「天才か？」
「崇め奉れ？」
「なに、君らいつもそれやってんねんなー」
「先輩、後輩やからなー」
「お兄ぃも知ってるやろうけど、元々こんなんやから。」
「そっかー」
実は今日は、先輩とお兄ぃどちらにも言ってないサプライズがあるんだけどそれは公開されるまで内緒だ。
「さ、気合い入れて行こ。」