7話 ページ8
「岡本さん?」
突然のアホ猿女の言葉にその場にいる者、全員の動きが止まる。
「あっいや、違うの。優秀の殺ったのは私だけど私じゃあない...あれ?」
“違う。口が勝手に”と口を手で塞ぐ猿女。
でも、猿女はペラペラと動機を話し出す。
「優秀が悪いのよ。仕事仕事って仕事を優先するから。こんな超可愛くていい女を優先しないから。死んで当然。私に殺されて幸せ者よ優秀は...って何で。」
周りの人も困惑するなか、私だけは原因を知っている...
まさか、ここまでアホだとは思わなかったけど。
「岡本さん、あとは署の方で...」
美人の刑事さんが連れ出そうとした時、今まで黙っていたもう一人の幼馴染(名前は略)が猿女を引き留めた。
「優秀はカエを一番に思っていたよ。仕事を優先していたのはカエとの結婚を考えていたから...カエのハワイで結婚式するって夢を叶えてあげたいって。」
「....え?」
「優秀に口止めされていたけど、本当は今日────」
幼馴染の言葉を聞いて泣き崩れた猿女。“優秀ごめんなさい。”と何度も何度も呟く猿女に同情はしない。
他の人は暗い表情をしていたけど、私からしたら茶番劇にしか見えないから。
猿女の近くに居た呪霊を祓い、店を出ようとすると褐色の刑事さんに止められるもそれを無視する。
追い掛けて来ようとするも“高木くん。彼女はいいんだと”帽子の刑事さんに止められていた。
“今日、プロポーズするってカエの好きなブランドの指輪を買って来ていたから”
『くだらない。』
お店から少し離れた場所に止められた黒塗りの車に乗り、袖にメガネの少年に付けられた
「お疲れ〜。初日に事件に巻き込まれるって大変だったね。」
『...五条さんありがとうございます。助かりました。』
「いいよ。可愛い後輩の頼みだもん。お礼は熱いチュー『いっちーも。忙しいのにごめんね。ありがとう。』あれ?無視?」
「Aの為なら、何時でも駆け付けますよ。」
そう笑ういっちーに再度、お礼を言いながら五条さんに寄り掛かる。
「おやすみ。」
そんな優しい声を最後に私の意識は途切れた。
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作者名:チロル | 作成日時:2023年12月19日 13時