4話 ページ5
｢あっ？誰だてめぇ。他人がごちゃごちゃ言ってんじゃあねぇぞ。｣
長髪の男性に怒鳴る男性...なんかややこしい。
けど、怒鳴る男性が今は正しいかな？他人に関係ないことだし。でしゃばるのは良くないでしょう。
お互いの為にも...なんて、思いながら横目で隣の席を見ると女性と目が合い睨まれる。
えっ何で？
そんな事を思っていた時だった。
今まで怒鳴っていた男性が水を含んだ直後。苦しみだし倒れた。
｢きゃあぁぁぁ。｣
そう甲高い声で叫びながら長髪の男性に抱き着く女性と“その場を動くな”と女性に負けじと叫ぶメガネの少年は倒れた男性に近づき、首もとを触ると首を左右に振った。
それからの事はトントン拍子で進み警察が到着。
｢亡くなったのは
警察の人が事細かに説明するなか、現場をうろつくメガネの少年に“うろちょろするな”とサングラスの男性に首根っこを掴まれていた。
現場馴れしているメガネの少年もそうだが、この状況で少年を家に帰さない警察も警察だ。
本当....
『....米花町、こわっ！？』
ボソリと呟く私と、何かを話しているメガネの少年と褐色の刑事さんは私を見るなり“すみません。貴方のお名前は？”と聞いてきた。
『...黙秘で。私と彼等は関係ないですし...｢嘘よ！？貴方、ずっと優秀の事見てたじゃあない！！優秀に一目惚れしたけど、私が居たからムカついて優秀を...｣』
そう泣き叫ぶ女性に呆れしかない。
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作者名：チロル | 作成日時：2023年12月19日 13時
