なぜ、君は。 ページ4
太宰side
『ナイフ?首吊り?薬殺?銃殺?』
秋ちゃんは道具を机に並べる。
『あ、それとも入水にします?』
恐ろしい事を口に出している秋ちゃんの目は輝いている。
『ふふ♪ナイフの血が滲んで刺された時の感触!体の感覚がなくなっていく首吊り!』
太「秋ちゃん、秋ちゃんっ!」
秋ちゃんはその道具を撫で、愛おしそうに眺める。
『時間をかけて苦しみながらもがく薬殺!一瞬で死ねるけど打つまでがぞくぞくする銃殺!』
手を頬に当てて喋る。
秋ちゃんは語りだしたら止まらない。
昔は国木田君の事で止まらなかったのに。
なぜ、君は…。
『太宰さんどれにします??』
太「ごめんね…今日はそういう気分じゃないんだ…。」
ごめん、ごめんね。
『…はあ…太宰さんはいつもいっつもそう!』
太「私は君に死んで欲しくない。」
『…つまんなぁいです。』
太「秋ちゃんっ!」
『あ〜あ!前に来た佐々木信子さんに頼めば良かったー!』
秋ちゃんは私の言う事を無視する。
いや、聞こえていない。
『どこかにいっしょに死んでくれる人はいないかなぁ!
あ☆そうだ!太宰さん、探偵社に死んでくれそうな人いませんかぁ?』
太「…いない…よ…。」
『はあ…どいつもこいつもつまんな…。』
私は君を止めたい。
『仕方ないですね…1人で死にます。』
秋ちゃんが動き始めた。
私も準備する。
『ふふふ!今日は首吊りにしようかなぁ!』
秋ちゃんは縄を天井にかけ、首を吊り始める。
『かっ…はっあっ…がはっ!』
…君の苦しい顔は…見たくない。
ジョキン!!
『…はっはっ…なぜ邪魔をするんですか。』
太「もう…やめてくれ…。」
私はハサミで縄を切り、秋ちゃんを受け止める。
『貴方も死ぬのがが好きなのに…。』
太「もう、寝よう。」
『…分かりました。』
秋ちゃんを下へ下ろす。
太「おやすみ。」
『…おやすみなさい。』
今日もいつもの日常が終わる。
――――――――――――
やべえ、書くの楽しいぃぃぃー!!
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おむらいす | 作成日時:2017年9月27日 17時