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嫌な奴。 ページ13

夢主side


今日は買い物も特にないから、家でのんびりしていた。


昼食も食べ終わり、ぼーっとテレビを見ていると、


ピーンポーン。


インターホンが鳴った。


『はい、どちら様でしょうか…っ!!』


?「僕だ。開けろ。」


『…分かりました。』


私は玄関に行き、ドアを開ける。


『…こんにちは。芥川龍之介さん。』


芥「嗚呼。」


芥川さんはズカズカと家に入って来る。


…早く帰って欲しい。


『どんな用件で?あ、ポートマフィアには行きませんよ。』


芥「用件は特にない。ただ会いに来ただけだ。」


『私は1ミリも会いたくなかったです。』


私は此奴が嫌いだ。


人の気持ちなんて関係なく物を言ってくるし、


週一には家に来るし、


太宰さんが嫌いだし、


太宰さんが嫌いだし。


芥「先週は仕事が忙しく来れなかったから、寂しかった。」


『へぇー。私はとっても嬉しかったですよー!』


早く帰って欲しい。


私はお茶だす。


『それを飲み終わったら帰って下さい。』


と、芥川さんを睨みつける。


芥「その程度の睨み等効かぬ。」


『そうですか。』


芥「この数年間で本当に変わったな。」


『そうですか。』


芥「秋が仕組んだあの事件。あれは良く出来ていたと思うぞ。」


『そうですか。』


五月蝿い。今日はやけに五月蝿い。


芥「聞いているのか、探偵社の裏切り者。」


『っ!』


私は無視をした。


芥川はやっとソファから立ったと思ったら近くにある棚を開けた。


『何やってるんですか!!』


そこには死ぬ為の道具がある。


芥「…まだこのような事をやっているのか。」


『だったら何なんですか。止めるんですか。止めれるんですか。』


駄目だ。どうしても怒りで感情的になってしまう。


芥「止めるつもりは無い。」


芥「一緒に死んでやろう。」


『っ!!!』


芥「愛する者と一緒なら死んでもいい。」


この男は何を言っているのだろうか。


『…私は貴方とは死にたくない。死ぬ相手は自分で選ぶ。』


私は太宰さんと…。


芥「太宰さんか。」


『…そうですが。』


芥「だが太宰さんには断られているのだろう?」


『っ!もう帰って下さい!!』


私は芥川さんを押し、無理矢理家から追い出した。


『…太宰さん…。』


本当に芥川さんは嫌な奴だ。

分かっていた。→←あの子との思い出〜過去編・乱歩〜



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作者名:おむらいす | 作成日時:2017年9月27日 17時

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