二十五話【悪い癖】 ページ26
母「…鬼と言われても信じられないかもしれません…。ですが、私は雪の言っていたことを疑えない…。」
母「こんなことを言ってもどうにも出来ませんが…。鬼は、確かに居るんです。夏を殺した鬼は必ず…！」
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二人は雪たちが住む家を後にした。
「………。」
煉「………。」
二人は会話もないまま、黙ったままだった。
その沈黙を破ったのは、煉獄からだった。
煉「A！」
「…なんでしょう。」
煉「…先程からどうも様子がおかしい。今、君は何を思っている。」
ザッと風が吹いた。
今は夕暮れ。夕焼けに映える煉獄の髪が風になびく。
「前にお話しましたが…私には妹が居ました…。」
「名前は結ぶ衣と書いて結衣です。」
「…妹は鬼に喰われて死にました。」
「あの子も…雪さんも…お姉さんが鬼に喰われて…。」
煉「自分の姿を重ねた、ということか？」
煉獄の問いに首を横に振る阿光。
「もし、私たちがその鬼を討伐しても、雪さんのお姉さんが亡くなった事実は変わらない。」
「…上手く、言えませんが…。」
「私は、家族を殺した鬼は師範が倒し、私は鬼殺隊として鬼を倒していきました。」
「でも、こんなに、こんなに鬼を倒しているのになんで家族は、妹は……師範は…戻ってこないんだろうって。」
「いつしか…疑問を持つように…いえ、空虚感と言った方が正しいですかね…。」
「雪さんも…私と同じようになったらと思うと…。」
「…まあ、こんなの私の妄想に過ぎないんですが…。」
深く帽子を被り直す阿光。
と、その被り直した帽子を煉獄は上げ直した。
煉「君は帽子を被り直す癖がある。」
煉「そういう時の君は、大抵感情を押し殺す時だと、俺は思う。」
「え…。」
煉「そうやって逃げようとするのは、君の悪い癖だ。」
煉「自分の感情に嘘をつくな。」
煉「前を向け、顔を上げろ。」
煉「俺の目を見て、今、何を思っているのか…。」
煉「話してみろ！」
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おむらいす星人(プロフ) - 雪音さん» コメントありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年12月12日 20時) (
レス) id: f5ed810082 (このIDを非表示/違反報告)
雪音 - 夢主ちゃん天然だけどカッコイイ〜！そして可愛い！これからも更新頑張ってください (2019年12月12日 20時) (レス) id: a35ce04668 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす星人(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます！夢主の魅力が伝わって嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年11月25日 20時) (レス) id: f5ed810082 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 堅苦しく礼儀に厳しい夢主ちゃんがちょっと天然でずれてるところが愛らしい笑。宇随さんの「そいつも思春期なんだよ」は思わず吹き出しちゃいました！これからも応援してます。更新頑張ってください！！ (2019年11月25日 1時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらいす星人 | 作成日時：2019年11月16日 23時
