十四話【期待】 ページ15
善逸の病室から出た阿光。
少しため息をついた。
「(…蟲柱殿のおっしゃっていた通り、少し個性的な方だったが…きっと優しい方なのだろう…。)」
胡「あら、もうお話は終わったのですか?お茶を持っていこうとしていたのですが…。」
部屋を出たところへ丁度胡蝶がやってきた。
「…少々長居してしまったので、申し訳ありません、せっかくお茶をご用意して下さったのにも関わらず…。」
胡「いえ、大丈夫ですよ。そういえば、何か伊之助くんに伝えることはありますか?」
「そうですね、伊之助くんにはこれからの益々のご健闘を祈っています、と伝えておいて下さい。」
胡「わかりました。」
「…それでは、これにて失礼します。」
胡「はい、よろしければ今度お茶でもしましょうね。」
「はい。」
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家に帰ってから阿光は、一人で悶々と考えていた。
「(伊之助くんは無事でよかった。…だが、やはり私の弟子になってくれるのであろうか…。)」
ひとつ悩みが無くなれば、またひとつ増える。
これは阿光の習性である。
と、阿光が悩んでいると、トントン、と扉を叩く音がする。
「(伊之助くんか!?)」
持ち前の反射神経ですぐさま玄関の戸を開ける。
「はい…って音柱殿…?」
宇「…よお。」
伊之助ではなかったことに少し残念に思う阿光。
それと同時に、何故ここに来たのか疑問に思った。
「…とりあえず、中へお入りください。」
宇「…悪ぃな。」
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「すみません、菓子を切らしておりまして、お茶くらいしか出せませんが。」
宇「あぁ、いや、いいんだ。」
いつも派手派手騒がしい彼が今日はやけに静かだった。
「今日はどうされましたか。」
宇「……かった…。」
「はい?」
宇「…悪かった、すまん。」
そう言うと宇髄は頭を下げた。
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おむらいす星人(プロフ) - 雪音さん» コメントありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2019年12月12日 20時) (レス) id: f5ed810082 (このIDを非表示/違反報告)
雪音 - 夢主ちゃん天然だけどカッコイイ〜!そして可愛い!これからも更新頑張ってください (2019年12月12日 20時) (レス) id: a35ce04668 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす星人(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます!夢主の魅力が伝わって嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2019年11月25日 20時) (レス) id: f5ed810082 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 堅苦しく礼儀に厳しい夢主ちゃんがちょっと天然でずれてるところが愛らしい笑。宇随さんの「そいつも思春期なんだよ」は思わず吹き出しちゃいました!これからも応援してます。更新頑張ってください!! (2019年11月25日 1時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむらいす星人 | 作成日時:2019年11月16日 23時