十二話【蝶屋敷】 ページ13
任務がない今日。
阿光は蝶屋敷に来ていた。
怪我をしてないどころか、怪我をしても蝶屋敷へ行かない阿光が何故ここに来ているのか。
「(…伊之助くんは…ここにいるのだろうか。)」
そう、嘴平伊之助のためであった。
弟子にならないか、と言ったあの日から伊之助は阿光の屋敷へ来なかった。
ただ、自分のことが嫌で断ったならそれでいい。
だが、何か大怪我をしたり…最悪亡くなっていないか、心配になったのだ。
「(彼は私と似たような悩みを持っている…。その悩みを抱えたままならば…心配だ…。)」
もちろん、これは全て阿光の勘違いである。
阿光は蝶屋敷の扉へ手をかける。
「…ごめんください。」
胡「！…Aさん…！？」
胡「ここに来るなんて珍しいですね…？どこかお怪我でもなされたのですか？」
陰ながら、阿光のことを剣士として尊敬していた胡蝶は、急いで阿光にかけよる。
「…いえ、あの、ここに嘴平伊之助くんはいますか。」
胡「伊之助くんですか…？伊之助くんなら、炭治郎くんと任務へ出掛けていますが…。あぁ、もしかして、お弟子さんの件についてですか？」
「いや、そういうわけではないのですが…。彼は無事なのでしょうか。」
胡「はい、もちろんですよ。」
「そうですか…。」
その事実に阿光はほっと胸を撫で下ろす。
「彼が無事ならよかったです。それでは…私はこれで。」
胡「…もう行かれるのですか？」
「はい、怪我人ではない私がここに居てはご迷惑をおかけしますので。」
胡「あの、それなら…伊之助くんをよく知っている方がここで休んでいますよ？彼なら伊之助くんのことをなんでも話してくれると思います。」
胡「お茶もお出ししますし…無理にとは言いませんが…。」
いつも笑顔の彼女だが、いつもの笑顔とはまた違い、少し不安げに眉を下げながら笑った。
「(伊之助くんの友人か…。少し気になるな…。)」
「わかりました、ではお言葉に甘えて暫しお邪魔させて頂きます。」
胡「！…では、ご案内致しますね。」
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おむらいす星人(プロフ) - 雪音さん» コメントありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年12月12日 20時) (
レス) id: f5ed810082 (このIDを非表示/違反報告)
雪音 - 夢主ちゃん天然だけどカッコイイ〜！そして可愛い！これからも更新頑張ってください (2019年12月12日 20時) (レス) id: a35ce04668 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす星人(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます！夢主の魅力が伝わって嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年11月25日 20時) (レス) id: f5ed810082 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 堅苦しく礼儀に厳しい夢主ちゃんがちょっと天然でずれてるところが愛らしい笑。宇随さんの「そいつも思春期なんだよ」は思わず吹き出しちゃいました！これからも応援してます。更新頑張ってください！！ (2019年11月25日 1時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらいす星人 | 作成日時：2019年11月16日 23時
