一話【柱合会議】 ページ2
産屋敷邸の正門前で
成人前の少女が拳を握りしめ、立っていた。
名を━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━阿光Aと言う。
彼女は深く帽子を被り直し、
緊張した面で正門くぐった。
光柱である彼女は、半年に一度ある柱合会議に出席しなければならない。
「……。」
「(柱合会議か…。我らが君主である御館様にお会い出来るのはとても喜ばしいことだ…だが…。)」
心の中でため息をついた。
彼女が憂鬱気味になっている理由
それは、同僚である柱の存在らしい。
その柱の中でも…。
煉「む!阿光ではないか!」
「炎柱殿…。」
炎柱、煉獄杏寿郎は憂鬱になる一番の原因だった。
煉「……。」
「…なんでしょう、そんなにじろりと私の事を見て。」
煉「うむ、今日も美しいな!結婚しよう!!」
「(ま た か。)」
煉獄杏寿郎は思った事を口に出してしまう素直な性格である。
その素直な性格が阿光を悩ませているのである。
甘「(つい求婚してしまう師範…情熱があって素敵だわ…!)」
「すみません、お断りします。」
「いつも申し上げておりますが、あなたは鬼殺隊でも高い実力を持つ者しかなれない柱なのです。柱としての常に自覚を持ち、行動しなければ、他の鬼殺隊隊士に示しがつきません。」
甘「(バッサリと切り捨てるAちゃん…!クールでかっこいいわ…!!!)」
煉「では阿光が振り向いてくれるまで何度でも俺は言うぞ!!」
「私の申し上げたことの意味がわからないのですか。」
胡「はいはい、みなさん。」
パチンと手を鳴らし、言い合いを鎮めたのは、
蟲柱である胡蝶しのぶだった。
胡「もうすぐで御館様もいらっしゃいますし、落ちきましょう。」
「…申し訳ありません。」
煉「すまないな!!」
ペコリと頭を下げ、阿光は霞柱、時透無一郎の隣へ行った。
理由は簡単である。
自分に興味が無く、何も聞いてこない。
一番静かだからだ。
「隣、失礼します。」
会釈し、時透も軽く会釈をする。
それだけで終わり。
後は少し待てば御館様がいらっしゃる。
阿光はいつもこうして柱合会議を過ごしている。
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おむらいす星人(プロフ) - 雪音さん» コメントありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2019年12月12日 20時) (レス) id: f5ed810082 (このIDを非表示/違反報告)
雪音 - 夢主ちゃん天然だけどカッコイイ〜!そして可愛い!これからも更新頑張ってください (2019年12月12日 20時) (レス) id: a35ce04668 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいす星人(プロフ) - カナデさん» コメントありがとうございます!夢主の魅力が伝わって嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします! (2019年11月25日 20時) (レス) id: f5ed810082 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 堅苦しく礼儀に厳しい夢主ちゃんがちょっと天然でずれてるところが愛らしい笑。宇随さんの「そいつも思春期なんだよ」は思わず吹き出しちゃいました!これからも応援してます。更新頑張ってください!! (2019年11月25日 1時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おむらいす星人 | 作成日時:2019年11月16日 23時